このオータムクラシックの三日間の中で、実は金曜日が一番、お得な日だったのだと思います。ダンス・男子・ペア・女子の四競技の練習と競技が一気に盛り込まれているので、豪華。
そんな金曜の朝、夫に会場まで送ってもらいました。8時ちょっと前に到着したのですが、駐車場にパトカーが二台、停まっていました。理由は未だにイマイチ、不明(まだ調べ中)。
メディアセンターには早くからフォトグラファーの皆さんが集まっていましたのでご挨拶をして、メイン・エントランスと観客席の入り口のある一階から地階におりて、色々と他のボランティア・スタッフたちと打ち合わせをしました。
すでに書きました様に、私は今年の大会ではメディアのお手伝いが一番の役目です。演技を終えた選手たちをまずはテレビのインタビューに連れて行き、そこから新聞・雑誌・そして各種メディアの待つ囲み取材の場へとエスコートすることが、メイン。リクエストがあればコーチやその他の関係者を呼んで来て、取材に協力してもらったりもします。頼まれれば通訳も翻訳もします。
さて、スケートカナダの「カメラポリシー」というものは、メディア部から発信されているものですが、その厳守に携わっているのはセキュリティ部です。プロ仕様のカメラは禁止だとか、動画の撮影もダメ、だとか、これらには昨年から色々と不満がおありの方々がいらっしゃるでしょうが、今年、会場のセキュリティ・スタッフはそこそこ。寛容に対応していると思います。
現在そこかしこに多くの動画が出回っていることからも、会場内で多数の方々が携帯などで動画を撮っていることは明らかです。それをいちいち、取り締まっているとは思えません。また大きなレンズを駆使して写真を撮らないでほしい、ということになっていますが、場内を見渡すたびにけっこうズームできそうなレンズを使っている人を見かけます。もっとも実際のプロのカメラマンさんたちに意見を聞くと、取り外しのレンズであるかどうかを基準にすることは、この頃のカメラの進歩によってさほど意味がない、ということでした。私はこの分野に疎いのでそこんとこは良く分かりません。
しかし、選手の安全に関わることとなると、なるべく徹底したいものだと思いますし、ファンの皆さんもそこは同意していただけるのではないかと思います。
フラッシュの使用は厳禁、ということは当然のことです。しかし会場内にはご自分の携帯やカメラから発される、撮影直前のグリーンやオレンジのライトに気づかずにいらっしゃる方々が多いように思います。高速で滑っていたり、跳んでいる最中にこれらが視界に入るとけっこう、選手にとっては煩わしいようです。どうか皆さん、今一度、ご確認ください。
また、選手の出入り口となるキスクラ左側の通路沿いの席は、最も望ましい場所の一つのようです。そこは少し段が高くなっているのですが、柵を隔ててすぐ下に、大好きな選手たちの顔や頭が並ぶのですから、ファンにとってはもちろん嬉しいでしょう。しかもその前の辺りだけ、ボードの上のガラスが外されているのでリンクが直接、見られる場所でもあります。
この通路に羽生選手が現れると、柵の上から、あるいは柵の格子の間から、かなりの数のスマホやタブレット、あるいはカメラが振りかざされます。私はそれを選手たちと同じレベルから見上げる格好で確認したのですが、とても危なっかしいように思えます。それらの機器は別にストラップで手につながっているのではないでしょう。落っことすのが怖くないかな、と疑問に思います。頭のてっぺんの写真や動画を撮って楽しむのと、万が一自分のカメラや携帯が選手の頭や顔、肩などに落下して当たってしまうかも知れない恐ろしさと、どちらが重いのか?
そこで大事を取って、プロのセキュリティスタッフ(会場内に時間によって3~5名ほどいる)に注意してもらうよう、リーダーが計らってくれました。成果を期待しています。
午前中に、大会事務所から「持ち主不明の荷物は撤去しますのでご注意ください」というアナウンスを日本語でしてほしいと頼まれました。カナダなのだから英語とフランス語のアナウンスだけで良いじゃないか、という理屈もありますよね?荷物を置きっぱなしにしているのは日本人だけじゃないんだから、と。しかし実際問題、大型バス何台かでこの大会に来ているのは日本人のお客さんであり、総数にしても圧倒的に日本人が多いのです。英語とフランス語だけでアナウンスすれば、注意点を理解できずに荷物を撤去されてしまうかも知れません。本来ならば中国語、韓国語、ロシア語、などなど色んな言語でアナウンスするのが親切なのでしょうが、手が回りません。
まあいずれにしてもその一時間後、カメラマンさんに言われて会場を見回ると、まだ多数の荷物が席の確保のために置かれていました。困るのは、ジャッジ後ろの客席の上部に張り巡らされた手すりに我々の作ったフォトポジションの間、間に白い紙をテープで貼って、場所を確保する人がいること。毛布や服を貼り付けている人もいました。確かにここに立ってリンクを一望するのはなかなか見えやすくて良いのですが。。。アナウンスした通りに、セキュリティがそれらの荷物を撤去して行きました。
さて、こんなトピックばかりで、肝心の競技のレポートが出来ていません。しかし明日も早いので今日は寝ます。
と言いつつ、これだけは書いておきたい。
羽生選手のSPの衣装、めっちゃ綺麗です。斜めに入っている矢の様な形の線が光っていて、不思議な効果をもらたしています。老眼鏡でもかけてもうちょっとしっかり見て来たら良かったな、と思いました。
ではおやすみなさい。
オータムクラシック結弦くんSP・FS記事のまとめ1です
日刊スポーツ [2018年09月22日05時50分]
フィギュアスケート男子で五輪(オリンピック)2連覇の羽生結弦(23=ANA)が平昌(ピョンチャン)冬季五輪以来初実戦のSPで97・74点と高得点をマークし、首位発進した。五輪後は右足首の治療のため、1カ月間療養に専念し、3月の世界選手権は欠場。これが2月17日の五輪フリー以来、127日ぶりの実戦復帰となった。
新たなプログラムは「秋によせて」。「自分のために滑りたい」という思いから、幼少期に憧れた米国のジョニー・ウィアー氏がかつて使用した曲を選んだ。上半身が白と青の華やかな衣装に身を包んだ羽生は、ゆったりと滑り始め、冒頭の4回転サルコーをきれいに着氷。得意の3回転半も美しく決めた。4回転トーループ、3回転トーループの連続技はやや乱れたものの、最後は情感込めた美しいステップで王者の風格をみせつけた。スピンなど小さなミスが重なったことから試合後は「悔しいです」と話したが、「ジャンプ跳べてなんぼだと思うので、まとまったのはよかった」と3つのジャンプすべてを跳べたことを喜んだ。
五輪2連覇の王者として臨むシーズン。8月には「スケートを楽しむこと自体を感じながら滑りたい」と話していたが、それでも試合の緊張感は変わらなかった。「いつも感じていたとおり、不安はありました。それはけがから、ということだけでなくて、新しいプログラムであったり、そういうことに起因していると思う。試合でジャンプを跳ぶこととか、スピン、ステップやることを久しぶりに味わうことができたので、これを明日につなげるようにしたいです」。
22日(日本時間23日)のフリーでは、憧れのエフゲニー・プルシェンコ氏にオマージュをささげる「Origin(オリジン)」を初披露する。
羽生結弦スピン0点でも首位発進 「あああ~」演技後苦笑い
スポーツ報知 2018年9月22日7時41分
男子ショートプログラム(SP)が行われ、平昌五輪後初の実戦となった羽生結弦(23)=ANA=は、スピンが0点になるミスがありながら、97・74点で首位に立った。
青と黒を基調とした新衣装で臨んだSPの「秋によせて」。演技後の羽生は苦笑いを浮かべた。「悔しいです。『あああ~』みたいな感じでした。まあジャンプを跳べてなんぼだとは思うので、ある意味ではまとまったのはよかったとは思っています。まずジャンプの方は及第点は超えたのかなと思っています」と、今季初戦を振り返った。
冒頭の4回転サルコーは出来栄え点3・49点、続く難しい入りからの3回転半ジャンプ(トリプルアクセル)は同2・72点を獲得。最後の4回転―3回転の連続トウループは、最初の4回転の着氷がつまりながら耐えたが「あそこでけっこう力を使ったというのもあって。若干、ちょっと集中が切れちゃったかなというふうには思っています」。
その後の足替えシットスピンは、大腿(だいたい)部が氷と並行になるシットの姿勢の条件を満たせず得点なし。「スピンであんなんなっちゃっていたら、もうしょうがない。やっぱりまだ滑り込み切れてないなあという感じもあります。やっぱりこういうミスが出てしまうのは、もっと練習しないといけない証拠だなというふうには思っています」と話した。
フリーは日本時間23日に行われる。「明日も同じような緊張感はあると思うんですけど、とにかく今日一日で、久しぶりに試合でジャンプを跳ぶこととか、スピンやること、ステップやることっていうのは久しぶりに味わうことができたので、明日につなげられるようにしたいです」。ロシアのエフゲニー・プルシェンコの伝説の演目「ニジンスキーに捧ぐ」をアレンジし「Origin(オリジン)」と名付けたプログラムに思いを込める。
時事ドットコム 2018年09月22日08時44分
粗さの残る滑り出しだった。右足首の負傷も癒え、連覇した平昌五輪以来の実戦で羽生は珍しいミスをした。中盤のスピンで必須の要素を満たせず0点に。SP首位も100点に届かず、「滑り込み切れていない感じもある」と振り返った。
しゃがんだ体勢で
回る足替えシットスピンは得意な技だが、太ももを氷面と平行に保った姿勢での回転数が足りないと判断された。「少し集中が切れてしまったかな」。他の2度のスピンも最高難度を取れず、ここでも得点を取りこぼした。
4回転サルコーとトリプルアクセル(3回転半)は、片足ターンから入る難しい跳び方で決めた。その後の連続トーループは4回転で着氷が詰まり、何とか3回転につなげたものの、「あそこで結構、力を使った」。この小さなずれが響いた。
SPの「秋によせて」は表現面などで影響を受けたジョニー・ウィア(米国)のプログラム。ジャンプを跳べば得点が増す演技後半を、スピンとステップで固めた。「ジャンプは及第点」と前向きだが、要の見せ場には修正の余地がある。
羽生結弦が曲かけで4回転トウループ―3回転半の連続技成功…フリーで投入か
スポーツ報知 2018年9月22日23時37分
男子フリーの当日練習が行われ、五輪連覇で男子ショートプログラム(SP)首位の羽生結弦(23)=ANA=が最終調整。「Origin」の曲かけで、国際スケート連盟(ISU)公認大会で成功者がいない4回転トウループ―3回転半ジャンプ(トリプルアクセル)の連続技を組み込み成功させた。
冒頭から4回転ループ、4回転トウループ、3回転ループ、4回転サルコー―3回転トウループの連続ジャンプを次々と決めていった。先月の公開練習では4回転トウループからの3連続ジャンプだったところで、4回転―3回転半を跳んだ。
「ある意味、自分がジャンプを楽しんでいる原点的なところではある」という連続技は、度々アイスショーで披露してきた。開幕前、実戦での投入について「考えてはいます」と話し、今大会でのトライについては「調子次第」と口にしていた。
羽生は日本時間23日3時55分に登場予定。
羽生 今季初戦もV「実力足りない」ジャンプ、体力面で精彩欠き「納得できる練習を」
スポニチアネックス 2018年09月23日 08:23
フィギュアスケートのオータム・クラシック第3日は22日(日本時間23日)、カナダのオークビルで男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)首位の羽生結弦(23=ANA)が、2位の165・91点、合計263・65点でリードを守り、今季初戦を優勝で飾った。
フリーの使用曲「Origin」は、エフゲニー・プルシェンコ氏(35)の伝説的なプログラム「ニジンスキーに捧ぐ」で使用された曲をアレンジしたもの。冒頭の4回転は決めたものの、後半は転倒や、4回転が2回転になるなどミスもあり得点を伸ばすことができなかった。
「このプログラムに耐えうる体を作らないと。単に体がこのプログラムについていけてない気がします。これがまだ自分の実力。実力以上のものは演技には出ませんし」。今季男子はフリーの演技時間が現行の4分半から4分に短縮され、ジャンプの数も8から7に減った。「実はきつい」と語っていたが、実際この日の演技終了時には肩で息をするなど、厳しい表情。ジャンプについて「反省点は多い」と語ったほか、「まだこのプログラムに対しての体力がない。フリー後半の構成の難しさも考慮すると、この時期に作りきれてないなと」と振り返った。
「自分自身が滑りたかった曲でプログラムをつくっていただき、自分ができることをプログラムの構成として入れ込んでいただいている」と「Origin」への思いを語った羽生。だからこそ「きれいな終わり方ができなかったのが申し訳ない」と反省ばかりが口をついた。課題を見つけることができた今季初戦。「滑りたかったプログラムに対しての実力が足りないので、納得できるくらいの練習をしないといけない。今はとにかく練習したい」と話した。
河北新報オンラインニュース 2018年09月23日 日曜日
フィギュアスケートのオータム・クラシック第2日は21日、カナダのオークビルで行われ、男子ショートプログラム(SP)で冬季五輪2連覇の羽生結弦(A
A、宮城・東北高出)が97.74点を出し、首位に立った。
◎スピンでまさかの0点、4回転は2種類決める
前半に集めた三つのジャンプで最後の4回転-3回転の2連続トーループ。金メダルを手にした平昌五輪以来約7カ月ぶりの実戦に臨んだ羽生は4回転の着氷が詰まり、3回転に何とかつなげたが「結構、力を使い、若干集中力が切れてしまった」と漏らした。その後、構成に入れていた三つのスピンでミスが相次ぎ、鈍った試合勘がリンクで出た。
午前に曲をかけた練習をミスなしで終えた。ジャンプを指導するジスラン・ブリアン・コーチが「過去最高の練習だった」と絶賛するほどの出来だったが、本人が「緊張感がすごくあった」と振り返った本番は勝手が違った。足替えシットスピンでは太ももが氷面と平行になる姿勢にできず、まさかの0点。残りのスピンも最高難度のレベル4を取りこぼした。
大台の100点に2.26点届かず「悔しい」と苦笑いしたが、右足首故障からの復帰戦で4回転サルコー、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を合わせ、全てのジャンプを決めたことは明るい材料だ。憧れのジョニー・ウィアー氏(米国)が用いたプログラム「秋によせて」をはかなげに演じ「まとまったのは良かった」と課題も収穫もあった初陣となった。
羽生 今季初戦ヒヤヒヤ逃げ切り…ふがいなさに「火が灯った」
スポニチアネックス 2018年09月24日 05:30
SP1位の五輪王者、羽生結弦(23=ANA)は165・91点のフリー2位にとどまったが、合計263・65点で逃げ切り、今季初戦を優勝で飾った。サルコーで転倒するなど4回転ジャンプ2つでミスが出て、得点は伸ばせなかった。今季は「楽しむ」をテーマに掲げていたが、低調な内容に悔しさをむき出しにした。
伝説のプログラムの始まりとしては、とても納得できる出来ではなかった。ふがいない演技を終えた羽生は左手を下ろすと顔をしかめて、ほえた。「実力不足です。素晴らしいプログラムなのに、きれいな終わり方ができず、凄く申し訳ない」と悔しがった。
幼い頃から憧れだった06年トリノ五輪金メダルのプルシェンコ(ロシア)の代表作「ニジンスキーに捧(ささ)ぐ」をアレンジした「Origin(オリジン)」。荘厳な曲に乗って、前半のループとトーループの2つの4回転ジャンプに成功した。しかし、中盤の4回転サルコーで転倒。さらに規定で基礎点が0・8倍になることを承知で「自分にでき得る最高のコンビネーションジャンプ」と4回転トーループ―トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を狙いにいったが、4回転が2回転になって連続ジャンプにできない失敗に終わった。
ルール改正で30秒短い4分になり、要素をこなすためにせわしなく動かざるを得なかった。切れがなくなり「このプログラムに対する体力がない」。踏み切りと着氷の際に、昨季負傷した右足首に負担がかかる高得点のルッツは回避した構成にしており、練習も積み切れていない状態だった。
SPの貯金で何とか逃げ切り、2月の平昌五輪以来7カ月ぶりとなる復帰戦を飾ることはできた。だが、同じクラブで練習する7歳下の後輩、車俊煥(韓国)に3・87点差と迫られた。五輪で2連覇を成し遂げて迎えた今季は結果にこだわらず「自分のために滑る」「楽しむ」ことをテーマに据えていたものの、心中穏やかではいられない。「今は勝ちたいしかない。これが一番自分らしいのかもしれない」。表彰式では自分より背の高い2人への対抗心からか背伸びするなどした絶対王者は、勝負への熱い気持ちをかきたてられた。
次戦はGPシリーズ第3戦のフィンランド大会(11月2〜4日、ヘルシンキ)。「五輪が終わって抜けていた気持ちの部分でまた自分の中に火が灯(とも)った。本当に火を付けられたような状態。最短で強くなりたい」とまくし立てた王者の目は輝いていた。
精彩欠いても、羽生逃げ切りV フィギュアスケートのオータム・クラシック 22日
朝日新聞デジタル 2018年9月24日5時0分
カナダ・トロント郊外のオークビルで最終日を迎えた。男子シングルはショートプログラム(SP)1位の羽生結弦(ANA)がフリーでジャンプを失敗するなど精彩を欠き、165・91点と2番目の得点。しかし、SPでのリードを守りきり、合計263・65点で優勝した。
フリー1位、SP2位だった車俊煥(韓国)が、合計259・78点で2位。3位は合計233・86点でローマン・サドフスキー(カナダ)が入った。
■「やっぱり試合で勝ちたい」気持ち戻った
両手を腰にあて、肩で大きく息をした。滑り終えた羽生に、観衆の歓声に笑顔で応える余裕はなかった。「体がまだこのプログラムについていってない。実力以上のものは演技には出ない」。新ルールで演技時間が昨季までの4分半から30秒短くなったにもかかわらず、消耗していた。
あこがれの名選手、エフゲニー・プルシェンコ(ロシア)の使用曲、「ニジンスキーに捧ぐ」の羽生版初演。中盤にさしかかると、滑りにいつもの伸びがなくなった。スケート技術や振り付けなど、5項目の演技構成点はすべて8点台。2016年のスケートカナダ以来となる低評価だった。
「自分のために滑る」と決めた今季、特別に用意した4回転トーループとトリプルアクセルの連続ジャンプも不発だった。この順番だと、前半ジャンプの着氷足と後半ジャンプの踏み切り足が入れ変わるので、ルール上、成功しても基礎点は8割しかもらえない。それでも、「自分ができうる最高のコンビネーション」とこだわった技は、4回転が2回転で解(ほど)け、アクセルまで跳べなかった。
表彰台の真ん中に立ちはしたものの、五輪2連覇の王者として、とても胸を張れるような内容ではない。「オリンピックが終わってから、ちょっと抜けていた。今回一番よかったのは、やっぱり試合で勝ちたいという気持ちがすごく強くなったこと」。自分のために滑り、なおかつ、勝つ。二つの目標に挑む。
羽生結弦、復帰戦Vもフリー2位に「もっと強くなりたいと心から思う」
スポーツ報知 2018年9月24日6時0分
五輪連覇の羽生結弦(23)=ANA=は4回転サルコーで転倒するなど、フリーで165・91点の2位にとどまったが、合計263・65点で2月の平昌五輪以来の復帰戦を優勝で飾った。今季は勝負よりもスケートを楽しむことを目標に掲げていたが、不満が残る右足首故障からの復帰戦に、「今はもう『勝ちたい』しかない」と、再び闘争心を燃えたぎらせた。
フィニッシュで上げた左腕を下ろしながら、羽生は悔しそうに何かを叫んだ。肩で息をしながら、表情をゆがめた。自分への怒りから、なかなか立ち上がることができなかった。
「めちゃくちゃ悔しい。試合で勝ちたい気持ちがすごく強くなった。五輪が終わって、ちょっと抜けていた気持ちの部分が、また自分の中にともった。火をつけられたような状態」
16歳の車俊煥(韓国)にフリーで敗れ、合計でも3・87点差と迫られた復帰戦が闘争心に再点火した。
4回転サルコーで転倒後、4回転トウループ―3回転半(トリプルアクセル)の連続技に試合で初めて挑んだが、4回転が2回転になり失敗。スピンでは、条件を満たしていないとみなされたものが2つあった。「自分が滑りたかったプログラムに対しての実力が、あまりにも足りない。体力も足りない」。芸術面を評価する演技構成点は2016年のスケートカナダ以来約2年ぶりに、全5項目が8点台にとどまった。
憧れるロシアのエフゲニー・プルシェンコの演目「ニジンスキーに捧ぐ」をアレンジしたフリーは、原点回帰の意味を込め「Origin」と名づけた。全てをささげてかなえた五輪連覇の翌シーズンは、結果にこだわらず幼い頃のようにスケートを楽しもうと誓ったが、初戦で早くも変心。「今はもう『勝ちたい』しかない。それが一番自分らしいのかも。頑張ったって言えるぐらい練習していきたい」と、目に力を込めた。
次戦のGPシリーズ・フィンランド大会は1か月半後に控える。「もっと強くなりたいと心から思う。しっかりと計画を練って、最短で強くなりたい」。去り際にポツリと言った。「勝たなきゃ意味ないんで」。羽生節が帰ってきた。勝負にこだわることで自らを高めてきた王者は、競技者としての原点に回帰する。
◆羽生の過去の初戦(オータム・クラシック)フリー後のコメント
▽15年・優勝 (277.19点=SP93.14点、フリー184.05点)後半の4回転トウループで転倒。「まだ4回転を3つ入れた構成を決められていないのが悔しい」
▽16年・優勝 (260.57点=SP88.30点、フリー172.27点)後半に2度転倒。「1つとは言わず、10個くらい皮がむけたなと思えるくらい、この1か月で追い込んでいきたい。次の試合ではノーミスでやります。絶対に。そうじゃなきゃ、羽生結弦じゃない」
▽17年・2位 (268.24点=SP112.72点、フリー155.52点)右膝違和感の影響で4回転ループを回避。ジャンプ構成を落とすも成功は8本中3本だけ。「挑戦しないと僕らしい演技は絶対にできないと分かった」
時事ドットコ
2018年09月23日11時16分
フィギュアスケートの国際大会、オータム・クラシックで今季初戦を制した羽生結弦との一問一答は次の通り。
-フリー2位も逃げ切った。
めちゃくちゃ悔しい。できることはまだたくさんある。点数に関してはふがいない気持ち。
-収穫や手応えは。
やっぱり試合で勝ちたいという気持ちが強くなった。(平昌)五輪が終わってからちょっと気持ちが抜けていたが、火を付けられた。もっと強くなりたいと心から思った。
-演技を振り返って。
何とかぎりぎりの点差で勝てたが、実力があまりにも足りない。まだ自分らしい動きはできていない。このプログラムを滑る体力がまだない。
-初戦は毎シーズン苦しんでいる。
またひと皮むけたなと思ってもらえる演技を目指して頑張る。今はとにかく練習がしたい。
-スケートを楽しみたいと言っていたが。
やっぱり強くなりたい。アクセル(4回転半)もやりたいと思っている。GPシリーズに向けてできることを計画して、最短で強くなりたい。
羽生に聞く「まだできたなと思う」「この構成に耐え得る体を」
スポニチアネックス 2018年09月24日 05:30
【羽生に聞く】
――新ルールでの初戦を終えて
「点数に関してはふがいない気持ち。まだできたなと思うところがたくさんあった」
――新たに4分の演目をやってどうか?
「4分だからきついということではなくて、ただ単に自分の実力不足が出ている。しっかりとこのプログラムの構成に耐え得る体をつくらないといけない」
――思い描く表現はできているか?
「表現にはまだ至っていない。ジャンプがきれいに決まって、ストレスフリーな状態じゃないと、プログラムは表現できない」
――22年北京五輪を目指すのか?
「そういう気持ちは特にない。ただ、今回の試合で一番感じたのは、いい演技ができないのは凄く悔しいなということ。もっと強くなりたいと心から思った」
――自分を動物に例えるとしたら
「猫かな。本当にわがままだしマイペースだし、自分がしたいようにやっている。もうちょっと大人にならなくては、と思っている」
「やっぱり勝ちたい」羽生結弦。初戦優勝も悔しさを胸に次戦へ
web Sportiva 2018.9.24
こちらの記事は長いのでリンクのみ貼ります
夏休みにアメリカスケート留学していたこの2人からうれしい報告が!
カイリ、AJSA東北戦にて優勝!
金メダルがまぶしいね!
そしてもうみなさんヤフーのニュース等でご存知だと思いますがカヤがジャカルタで行われたアジアンオリンピックで銀メダル2個。そしてその後韓国で行われてアジア大会で優勝!金メダルゲット!
カヤが通学している学校ではこんなことになっているそうです!
すご!
スケートボード女子!
これ、今までなら
バドミントンシングルなんとかかんとか選手優勝おめでとう!
バスケット代表インターハイ出場おめでとう!
陸上なんとかかんとか選手、全国大会優勝!
野球部甲子園優勝おめでとう!
って感じだったと思うんですけど。私も実際そういう横断幕みたことあります。
それがスケートボード女子って!!!
これはほんとにすごいわ。
AJSAの関東大会も行われるようでそれにはハスミ、トーアも出場するようです。
そしてリョーガは怪我しちゃってるけど全日本には出場すると。
みんなほんとにがんばってるなー。
私もがんばらないといけないなってみんなからエネルギーをいただいています!
みんなでがんばろう!!!