多重人格とスケートの意外な共通点
結果
詳細結果
プロトコル
2 ジュンファン・チャ Junhwan CHA KOR
259.78 SP 2 FS 1 169.22 (87.62 81.60)
4T 4S<(SO) 3Lz+3Lo StSq FCSp3 ChSq1 3A+2T 3A 3F+1Eu+3S<(SO) 3Lo CCoSp4 CSSp4
ロミオとジュリエットって毎年必ずみる演目です。今年も記憶に残っているだけでもこれで4つ目。
コストルナヤ(すてきなジュリエットですが曲構成はとても不思議世界。今年のグレイヘンガウスってこんなのが多い)
ハベドノ(Kissing Youが主体。なにせあの長身カップルが演じるのは10代の恋物語のような気はしません。でも、ロミジュリを忘れ去ってみるとけっこう面白いです)
テネル(去年のシンデレラみたいにふつうにやるのかと思ったら、出だしからリショープロとわかる振りになっていて、面白く見ました)
各振付師、なんとか新しいロミジュリをやろうとしているようです。
このジュンファン君のロミジュリもなんとも個性的にはじまりました。曲はアームストロング版(デュカプリオが演じた映画)のロミジュリでよく聞くやつです。O Verona。ところがですね、映画の台詞入りのものをそのまま使ってしまったんです。びっくりしました。ジュンファンが閉じていた腕をぱっとひらくと同時に、「Two households」という台詞がはじまるのですから。
これ、シェイクスピアのロミオとジュリエットの下のプロローグです。
Two households, both alike in dignity,
In fair Verona, where we lay our scene,
From ancient grudge break to new mutiny,
Where civil blood makes civil hands unclean.
From forth the fatal loins of these two foes
A pair of star-cross’d lovers take their life;
和訳はに坪内逍遙訳が出てます。古い言葉つかっていて、読み仮名いっぱいふってあります。
この物語を演じますよ、っていうのを宣言しているみたいなものです。このO Veronaはほぼ毎年のようにかかるので、なじみの曲ですが、台詞入りははじめてじゃないでしょうか。この台詞部分とのこるO Veronaのところが、ジャンプの部分でした。
4T成功させるのはじめてみました。いいジャンプだったと思います。シニアになってから投入したジャンプです。去年のスケカナのときは回転不足、オリンピックでは回避したジャンプです。
ジュニア時代から跳んでいた4Sはステップアウトです。回転不足判定つきましたが、まわりきっているんじゃないかな。着地すると同時にはじかれたみたいにステップアウトしてるので回転不足判定になってしまったような気がします。ジャッジによるのだけど、この試合ではステップアウト=回転不足みたいな判定になっているかもしれません。いずれにせよ、今日は3F+1Eu+3Sでもステップアウトしてしまったので、サルコがあまり調子よくなかったのでしょう。この試合、SP、FSともに3Lz+3Loがきれいにきまったのは大きかったです。うううむ、男女とも、セカンド3Loに挑む時代になったのかしら。セカンド3Loとぶ男子といえば、すぐに浮かぶのはカート・ブラウニングとペトレンコ。ペトレンコはいつしかセカンドは3Loから3Tになりました。一方カートはずっと跳んでいたはず。ジュンファンはどちらになるんでしょう。興味あります。
3Lz+3Loとんだ後、ステップシーケンスがはじまるのですが、これが思い切りテクノ。この映画、みたのは日本公開直後でもう全然おぼえてません。でも、映画の中にはいっているはずです。たぶんパーティーのシーン。これにのって踊るステップシーケンスが鮮烈でした。リズムのっているのだけど、どこかやわらかくて。背がのびたし、がっちりしてきたので、がちがちした骨っぽい演技になったのじゃないかなんて心配てたのに、前の雰囲気を残しながら背が伸びた分、演技が大きくなって、面白い味でした。
スタジオでジェイソンやガビーと踊っている動画をジェイソンが投稿していましたが、床の上で踊ったときはリズムのとりかたが独特でして、氷上と雰囲気ちがって、不思議なかんじがしたのです。やっぱり氷の上のほうがやわらかいです。背が高いし、はばもそこそこできたのに、男性的、という雰囲気はなく、柔らかさがあるせいか、中性的な味があるように思います。そういう意味でもKissing Youはあうかも。体にひねりを加えて方向を変えるとか瞬間に音にのって流れる。このあたりがやわらかい、と思うのかな。アクセントでポーズ決めるんですが、ばーんといかにも決めました、で終わらなくて、そのあとにふーっという感触があって心地よく流れるというか。
で、急転直下というかんじで、あの強烈な「ジュリエーット」という叫び。この前後、ツボです。胸をそらせてやわらかなポージングとった後に、叫び声がきて、3Lo。叫びの前はマクミラン版のバレエを連想してしまう。連想したのはジュリエットだけど…音声はもろ、映画からです。サウンドトラックにもはいっているのかもしれません。動画、みつけてしまいました。まさに最初で叫んでます。その後は関係なさげです。
スピンを最後にもってくるのはお約束ですが、CCoSp4とCSSp4のつなぎもつぼでした。嘆きと、死へむかってまっしぐらという雰囲気がよくでてるような気がします。体をストレッチさせてアクセントうまく表現してますし。今回少し移動がでてしまったCCoSpがもう少しあがれば、もっと物語にひきこめそう。
言葉がはいるのって、去年のメドベのSPがそうでした。あれを参考にしたのかしら?面白いプロです。カナダではこういうやりかた、これまでしてなかったはず。ただし、自分で物語作って振り付けるのが好きなアヴェルブフとは対象的に、デイヴィッド・ウィルソンは歌詞とかもとの映画の物語やイメージを忠実に追うという違いははっきりしていて、言葉にしてもみんな映画(おそらくサントラ)からとってきています。だから映画通りの筋と曲が使われたシーンでみていけばいいはず。たぶん、ロマンチックな面を色濃くだしたロミオだと思いますが、ちらちらとジュリエットのイメージをいれているのかも。
今の所、なんと、TESでは今季最高だそう。昨年は国際試合はスケカナとオリンピックの二試合だけのおかげでGPSはスケカナのみです。二試合みる価値あるよね。テッドさんたち解説は「僕を忘れないで」といってる、なんていってました。
それにしても、あの髪、町田君をますます連想してしまう。似てますよねえ。
3 ローマン・サドフスキー Roman SADOVSKY CAN
233.86 SP 4 FS 4
4S, 4T, 3A(転倒), 4S(転倒), 3A(堪)1Eu 3S, 3Lo3T, 2A
ISUのプロフィールみると、184 cmあるそう。表
台でひときわ大きくみえたのも当然ですか。去年より大きくなっているかも。前は180だったような記憶があります。テッドさんがいい編曲だから楽しんで、なんて冒頭でいってました。曲はシンドラーと鐘。たしかに面白いアレンジで美しい。この人もカナダ選手以外なにものでもないスケーティング。つまり、好きなタイプのスケート。今日も転倒はありましたが、このスケーティングと音楽のせいで、最後まで集中してみてしまえました。滑りは好きです。SSだけ8.05とってるのは、地元カナダのせいもあるかもしれませんが、たぶんどこの国の試合でても他の項目より高めにでるはず。これで転倒が減れば楽しいのに。
4 ジェイソン・ブラウンJason BROWN USA 233.23
SP 3 FS 5 144.33 (60.63 83.70)
2S, 1A2T, 3S(堪), 3A(SO), 3Lo, 3F3T, 3Lz3T(ur?)2Lo(step)
4回転を挑んでは失敗しつづけていた記憶があったのですが、今日は4Sに挑んできました。いままでやったことのないジャンプのはず。練習のときはかなりいいかんじではいっていたというのですが、本番はうまくいかず2S。でも4回転が2回転になるのはよくあることだし、4Tみたいにひどい転倒はなかったのだから、4Sのほうがたしかにいいのかも。、それにしても、4Sと3Aをきちんと跳ぶためなのか、助走がジェイソンにしては驚くほど長い。メドベ同様、ジェイソンも新天地であれこれ試そうとしてるんですね。
5 ケヴィン・エイモズ Kevin AYMOZ FRA 227.12 SP 8 FS 3
162.93 (81.63 82.30) -1.00
4T, 3Lz2T, 3A+2T, 3Lo, 3A(転倒), 3Lz, 3F(e)+1Eu<+3S
あれ、こんな顔だっけ?と思ったのはきっとヒゲをはやしたせい。最初のでだしからジャンプ跳ぶまでいいですよね。ヨーロッパ勢ってかんじがします。最初の30秒ぐらいで特徴のある動きやったりして曲想をだそうとする人が多いです。ケヴィン・エイモズもそうで、エモーションがある。INがひときわ高いのも納得。ジャンプのせいでSSは抑えられる面もあるとはいえ、まだ、表現意思が100%だせてないところはあるかも。服引っ張ってます。珍しい動き。
スケート情報ネット
「今日の試合のコンセプトは、一つひとつをすごく丁寧に感じながら滑ろうと考えていた」
「トーループのコンビネーションのところで一発目のジャンプが詰まってしまったので、力を使ってしまったのもありました。そこで若干集中が切れてしまったかなと思います。やっぱり、試合ということで緊張感もすごくありましたし。何か、久しぶりに試合でジャンプを跳ぶ集中の仕方とか、怖さとか……、そういったものを味わいながら滑っていたと思います」
「スピンがあんなになってしまったので、仕方ないかなと思います」
以上、 SPを終えての親分のコメントです。
以下はFSのあと。
「4回転トーループ+トリプルアクセルは点数的にどうこうではなく、今の自分ができる最高のコンビネーションジャンプになるので、練習の段階から入れようと考えていました。それが入れば次のジャンプは3回転フリップ+3回転トーループにする予定でした。ただ、今回はサルコウをミスしてしまったので、その時に4回転+3回転をどこかで入れたいなというか、コンビネーションのセカンドの3回転トーループをどこかで入れたいなと一瞬考えていました。最終的にはコンビネーションを全部使えない状態でこういう結果になってしまったので、反省点はすごく多いです」
「4分間になったからきついというのではなくて、ただ単に自分の実力不足という感触がありました。体がこのプログラム自体についていってない感じがしています。これから練習をして、しっかりとこのプログラム構成に耐えうる体を作らなければいけない。これが今の時点の実力だと思うし、やっぱり実力以上のものは演技で出せないので。この悔しさをしっかりと感じながら、次戦に向けて頑張っていきたいと思います」
これは親分のFS プロトコルです。
敢えて たらればを申し上げるとですな
SPもそうやけど、この段階でGOE満点、もしくはそれに近い評価ばかり並んでたら?
最後に先のコラムの執筆者、折山淑美さんの〆の記述をどうぞ。
この試合に出て一番よかったと思うのは、「やっぱり試合で勝ちたい」という気持ちが強くなったことだと羽生は言う。今回で4回目になるオータムクラシックは、4年連続の悔しい結果に終わった。だが、そんな悔しさからシーズンをスタートさせるのも羽生結弦らしさなのかもしれない。グランプリシリーズ初戦が楽しみになってきた。
禿同。うちらは激おこ親分が大好物ですから
んだんだ
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スケートをエコロジーのアプローチで考えて何かいいことあるの?
今日は11時40分ごろに現地に着き、夕方くらいに終わるのかと思ってたら、けっこう最後の方でドタバタと用事ができて帰宅したら20時半でした。でも会場から車を飛ばせば15分くらいで帰れるので文句はなし。
さて、9月19日(水)は主催者たちが集まって会場のセッティングを行なう日でした。受付からメディアセンターからチケット引き渡し場など、色々と出来上がって行きます。
なんだか写真を撮ってる場合じゃなかったので画像がありませんが、メディアセンターは思ったよりも広かったです。昨年に比べ、やはりポスト・五輪シーズンの影響か、今年はメディアの登録は45人だそうです。日本からも25人ほどしか来ないそうで、フォトポジションは17個のリクエストということでした。
会場に入るとすでに日本から到着した、というファンの方々がバナーを貼ったり、席の下見をしてらっしゃいました。すごいなあ。
最初にお会いしたのは今大会のライストを担当するテッド・バートンさん。日本でもジュニアグランプリの中継を担当していらっしゃることで知られていますが、コメント欄にもリクエストを頂いたように、テッドさんの解説をファンが期待しています、とお伝えしました。すごく喜んでいらっしゃいましたよ。お楽しみに。
ライスト中継デスクはこのバナーの後ろに設置されています。
そしてTV朝日のクルーの皆さんも到着されていました。すでに過去何度かご一緒しているのですが、今シーズンはオータムクラシック、スケートカナダ、そしてグランプリファイナルでどうやら三回、お会いすることになりそうです。皆でジャッジ席の横に設置されるキスクラや、選手の出入り口を確認。キスクラにカメラをセッティングするということです。
選手の出入り口はこのバナーの下。
この通路から出て来て右側にキスクラがあります。
ペアの練習が始まったのが15時、普段は練習日のメディア取材はやらなかったりするのですが、今日は行われました。翌日の滑走順のドローの後、Vanessa James & Morgan Cipres (フランス)、そして Haven Denney & Brandon Frazier(アメリカ)の二組をミックスゾーンに連れて行きました。ヴァネッサさん、本当に芸術品のようなスタイルで、いつも見とれてしまいました。
その次は女子の練習が始まりました。忙しくなるのはやはり日本女子の後で、テレビのインタビューとミックスゾーンのインタビューがありました。樋口選手、松田選手のお二人とも、今回は英語メディアの取材も受けられて(通訳をさせていただきました)、喜んだのはバーバラ・ステインさんとベヴァリー・スミスさん。「いつもは日本のメディアの囲み取材だけで終わってしまうから、英語でインタビューできたのはすごく貴重」とたくさん、ノートを取っていらっしゃいました。
今日は練習に現れるのだろうか、と思っていたらエフゲニア・メドベデワ選手もやって来ました。オーサーさんとトレイシーさんに付き添われ、まずはウオーミングアップをこなしてから、グループ練習。そしてスケートを脱いで、インタビュー。これはテレビも一般メディアも合同で行われ、彼女も英語でしっかりと答えていました。
女子のドローが終わり、ほぼ会場からお客さんやメディアの方々もはけたあと、最終的な見回りとフォト・ポジション、そしてメディア席の印を付けてきました。
会場から入ってすぐのショートサイドは観客席がないのですが、そこのパネルが外され、カメラマンさんのポジションを16個、確保しました。それ以外はほぼグルリとガラスが張り巡らされています。
メディア席はジャッジ席側、リンクを見下ろしてすぐ右側のセクション14の前方4列を占めます。
なお、ジャッジ裏の席は前4列が、関係者席としてブロックされています。そもそもジャッジのすぐ後ろは一般のお客さんを入れないことが多いのですが、この大会はジャッジの訓練を兼ねているらしく、その4列がトレーニングを受ける人たちのための席になっています。
またジャッジ席を見下ろして左側にキスクラが設置されていますが、その後ろ二列も関係者席としてブロックされていました。まあここはどうせ衝立で見えないので、あまり惜しくないですよね。
というわけで、いよいよ明日からの競技に備えて、会場のセッティングが出来ました。
なお、チケットの交換はすでに今日から始まっています。
明日は羽生選手をはじめ、男子の練習が午後の13:10から始まります(羽生選手は第三グループなので14:35以降になります)。おそらく朝早くから皆さん、席の確保にいらっしゃることと思いますが、今回のセキュリティのリーダーは、長時間、席を空けている場合は荷物や毛布などを置いていても「取り除くように」と指示をしていたようです。まあトイレなどの少しの間、席を空ける場合はそこまで厳しくないでしょうが、たとえばアイスダンスの練習の間中、席だけ確保して、男子からまた戻って来る、ということは不味いかも知れません。お気を付けください。
また、ドローがあるたび、スケートカナダのサイトに随時、滑走順などがアップロードされるはずですので、そちらでチェックして頂けると最新情報が確認できるはずです。
では取り急ぎ、今日のレポートでした。
スケート 夏が来ちゃう。どうしよう。
一目で
羽生は初披露されたフリーの衣装で冒頭の4回転を決めたものの、後半でのジャンプで転倒、タイミングが合わないシーンもあり演技終了時には肩で息をし、厳しい表情を見せた。
――振り返ってみて。
初戦、毎度で本当に申し訳ないんですけど、また260(点)ぐらいしか取れないん
だなと思いました。
――とてもきつそうだったが、実戦で初めて4分をやってみて。
4分だからきついということではなくて、本当に、ただ単に自分の実力不足が出ているなという感触がありました。これから練習して、しっかりとこのプログラムの構成に耐えうる体をつくらなくてはなと思います。
――後半の忙しさで気になっている部分があるのか。
単に体がまだこのプログラムについていっていないかなという感じがしています。これがまだ自分の実力だと思うので。実力以上のものは演技には出ませんし。しっかりとこの悔しさを感じながら、次戦に向けてがんばっていきたいと思っています。
――オリジンというテーマで滑っているが、表現面について。
表現とかにはまだ至っていないなと本当に思っています。やっぱり、プログラム自体は、ジャンプがきれいに決まって、ストレスフリーな状態でないと、表現しきれないと思います。
――新しい採点法でSP、フリーと滑ってみて、自分なりの戦術は見えたか。
あまり戦術ということは考えていないです。本当に自分自身が滑りたかった曲で、プログラムをつくっていただき、そして、自分が今、できうることを、プログラムの構成として入れ込んでいただいているので。このプログラム自体は、本当に自分が楽しめればいいなという気持ちも強く出ていると思います。
もちろん今回、何とかギリギリの点数で勝つことはできましたけれど、やっぱり、実力があまりにも足りない。自分が、滑りたかったプログラムに対しての実力があまりにも足りない。自分も納得できるような演技ができるぐらいの練習を積んでこないとダメだなと思っています。
――また起爆剤になる大会になったか。
がんばります。本当に。本当にがんばります。
*画像は感謝してお借りしました
スケート 蘇る法廷バトル、ついに開廷!
版もカラーでしたねー。
180924 ACI2018ニュースevery 心境一転「強くなりたい」https://t.co/NB18doTSSj
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10/7(日) 、10/8(月・祝)
どちらも落選でした。
大変貴重なチケットで、ご希望されている方多数とは思いますが、重複、予定変更などありましたら、よろしくお願いいたします。
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(はいこれも面白くない)