座椅子 明日のために、いま始めよう。
以前にも書きましたが、私に霊感はありません。それでも、何かのきっかけで見えたりしていました。多分、波長みたいなものが合った時だと思います。そう仮定した場合、私はのんびりしているので、波長が合うのもやはりのんびりした霊で、それ程怖い感覚はありませんでした。それでも、たまにヤバイ奴がいたりします。
まずはライトなものから。
去年の秋ぐらいだったかなぁ。私がバイクで走っていると、前方の脇道から一時停止を無視して、白のセダンタイプの車が猛スピードで飛び出して来ました。
この野郎……と思ったのも束の間、私は道路脇にバイクを停めて、その車が見えなくなるまで見送りました。
それは何故か?
その白いセダンのトランクの上に白い人影が正座して座っていたからです。リアウインドウに両手を突いて中を覗き込んでいました。
そんな奴の後ろを走りたくはないでしょう?
交通ルール無視して自分勝手な運転する奴がどうなろうと知った事じゃない。
そう言う事です。
以前、住んでいた部屋でのお話し。
テレビの前に置いた座椅子に座り、お笑い番組を見ていました。
その最中、私の膝の上に誰かがドンと座りました。しかし、姿は見えません。
うん。これは幽霊だよね。
それでも気付かないふりをして、テレビを観ていました。しかし、芸人さんが漏らした一言でついつい笑ってしまった瞬間、その何者かがいきなり私の首を絞めて来ました。
その勢いで、私は座椅子ごと後ろに倒れてしまいました。何者かにマウントを取られた状態で、首を絞め続けられました。
もちろん、抵抗を試みましたが、首を絞める腕は筋骨隆々な丸太のような腕。
とても勝てる気がしない(笑)
どんどん顔が腫れるのと同時に、視界がブラックアウトして来ました。
天井から吊るされた蛍光灯の二つの輪っかさえ消えそうになった時、その輪っかの光がうねうねと動いたかと思うと、十字架へと変わりました。
バチバチッと、電気がショートする様な音が響いた瞬間、何者かの気配は消えました。
解放された私はゴロゴロと部屋の隅まで転がり、呼吸を整えつつ部屋を見渡しましたが誰も居ない。
「助けに来るなら、もう少し早く来てくれてよ……」
だが、その一言が悪かった。
それ以来、ピンチになっても助けには来てくれませんでした。つまり、余計な一言は慎みましょう。そう言う事です。
これは、高校時代の寮でのお話し。
日曜日の午後、私はベッドで横になっていました。その時、ドアが開き人の気配が。
ルームメイトの誰かだと思い、そちらを見ようとした瞬間に金縛り。
仰向けの状態で、天井を見上げていたのですが、何かのエンジン音と機関銃の音が聞こえて来ました。やがて衝撃と共に、私の身体が水の中に沈んで行く感覚に包まれました。
一気に水位が上がって、溺れるかと思われた瞬間、私は解放されました。
これは、きっと戦争時にパイロットだった兵士の霊が、自分の死の瞬間を伝えに来たのかもしれない。そう思った時、自然と涙が溢れていました。
ベッドの脇に立ち、私は敬礼していました。
本来なら、私みたいな人間がしてはいけないのでしょうけれど、そうせずにはいられませんでした。
死ぬために戦場に向かう人などいる筈がありません。愛する家族の為、恋人の為、彼等は自らの命を盾として戦ったのだと思います。
あの戦争の是非は、それぞれに意見があると思います。
それでも前線で戦った若い命に、責任を押し付けるのは間違っています。
彼等が今の日本を見たらどう思うのだろう?
それは私には分かりません。
それでも、胸を張れる生き方をしましょうよ。それが、何よりの供養であるように思います。
ここであえての座椅子
今頃少しだけ晴れてきましたが・・・遅いよ~
朝晩涼しいを通り越して肌寒いのでお布団を掛けて寝ている、1ヶ月前は暑すぎて溶けるかと思ったのに秋があっという間にやってきた気がするなるみです、こんにちは。
とてもくだらない変態さんのお話を書きます。
読んで損したとなっても自己責任でお願いします
常日頃からおバカなことばかり言っている野獣くんですが・・・
先日もあまりにもくだらないことを真剣に言うのでそのときのお話をご紹介したいと思います。
家庭内セクハラの常習犯である変態野獣は子どもたちが寝ると脱衣所、二階、キッチンなど行くところすべてに’後追い’します
そして、キッチンの片づけが終わるとソファへ誘導、変態座椅子に座らされます
先日から女の子デー突入につき、禁欲生活中の野獣くん。
ヒンヌーを揉み揉みしながらこんなことを言い出します。
『あぁ~・・・そろそろタンク満タンになりそう
つうかさぁ、俺のポリシー知ってる?俺の中では・・・』
その後に続く言葉に思わず唖然、呆然。
『鮮度へのこだわりがあるんだよ
出来て3日以内の新鮮なミルクだけをなるみにお届けしたいから・・・こんなに鮮度と品質にこだわる変態はなかなかいないからな幸せだろう?』と。
『俺の鮮度へのこだわりはプロフェッショナルだから。
NHKが一流の変態と認めて「プロフェッショナル 仕事の流儀」の取材来たらどうすっぺ』とニヤニヤ
NHKが変態の取材に来るか
というわけで・・・
変態野獣は白くてドロッとした液体の鮮度にもこだわりがあるそうです
出来て3日以内の新鮮なものだけを厳選してお届けしてくれる変態さん
やっぱり鮮度へのこだわりは愛を感じますね
・・・ ・・・ ・・・
そんなわけあるか
というわけで毎日我が家は平和だというご報告でした
世界の中心で愛を叫んだ座椅子
自分にあった座椅子を探すページ
おはようございます!
座椅子伝説
透明で美しい音色を奏でる美しいあなたが大好きだった。
決してしなやかな細い指ではないけれど、男らしい骨ばった指が鍵盤をなぞるのがむしろ良かった。
背中を丸めて、時に鍵盤をじっと見つめながら必死に、時に目を閉じて慣れた指使いで弾く。
揺れるピアス、明るい髪色、どれも真っ黒なピアノには不似合いで、たまらなく綺麗だと思った。
狭い部屋、窓ひとつないここは、ピアノを中央に据えている。
久しぶりにひとりでこの部屋に入った。
黒く滑るように光っていたピアノには僅かに埃が積もり、指先で簡単に跡がつく。
持ってきていた掃除用具を駆使してものの数分、綺麗になったそれはあの日のままだった。
ゴト、とやけに重く感じるそこを開けて、鍵盤に触れてみる。
透明な音が耳の中で木霊して反響してゆくように、胸に波紋を作った。
彼の好きだったメロディは覚えている。
その一曲だけ見よう見まねで弾けるようになったのだ。
もちろん強弱だとか、ペダルを踏むだとか、そんなのは適当だから彼の音色には到底及ばない。
あなたに合わせて下げられた椅子を少し上げて、浅く腰掛ける。
感傷に浸るなど自分らしくもないことを、今日はしてしまいたい。
こうしてあなたのことを恋しく思うのも、悲しくなるのも、これで最後なのだから。
『ヘイ・ジュード』。
クラシックではない、そんな曲を好きだと言う。
それはきっと今でもそうだ。
瞳を閉じて弾くあなたの背にもたれるように座り、俺も目を閉じる、二人きりの世界。
優しい音色が俺たちを包んで、少しだけ現実から遠ざけてく
る。
それは時間が止まる感覚だった。
魔法のような不思議な空間。
今はひとりで鍵盤を辿っていくだけの、未熟な音色が部屋に響く。
会いたい。
会って聴かせてくれよ、あなたのピアノ。
毎日だって聴きたい。
優しく透明な美しい音色。
「ニノは器用だなぁ」
弾き終えれば、待ち侘びた低く落ち着いた声。
「…いつからいたのよ」
「中盤くらいかな」
「ほんとに?気付かなかった」
こちらに近付いてくる足音、俺の座る椅子のその横にしゃがんで覗き込む。
ピアスはもう付けていない。
穴だけがそこには残っている。
髪の毛だって落ち着いた色になっていて、伸ばしていた襟足は短く切られていた。
少し、痩せている。
「泣くほど嬉しいくせに。素直じゃねぇな」
俺の頬を親指で拭って、変わらぬ笑顔で俺を見つめた。
会いたかったんだ、貴方に、その笑顔に。
ずっと待っていた。
どれだけ待ったと思ってるの。
ずっと、ずっとこの日を待ち望んでたの。
「ただいま」
「…おかえりなさい」
腕を広げたあなたの胸に飛び込む。
温かい匂い、苦しいほど抱きしめる筋肉質な腕、頭をゆっくり撫でる俺の大好きな手。
大好きだ。
愛おしい。
いや、愛している。
あなたがいないときっと俺は。
「空港迎えに来てくれると思ってたのになー」
「めんどくせぇもん」
「いいだろ周りの目なんか気にしなくても」
「は?馬鹿なの?」
俺の安直な嘘なんかすぐバレてしまう。
俺が恋人だと世間に知られることで、せっかく留学してある程度名の知れたピアニストとなったあなたを苦しめるわけにはいかないのだ。
「家来てもいないし」
「でも見つけてくれたじゃない」
「まぁー…かわいい音色が聴こえたもんで」
かわいい、なんて言葉に苦笑して体を離すと、あなたは幸せが溢れんばかりににこりと笑った。
痩せているあなたはかっこいいけど、不安になる。
少しこけた頬を撫でてみる。
俺は美味しそうに食べるあなたが好きなんだよ。
ああ、とっておきのご飯作ってあげなくちゃ。
「愛してるよ、カズ」
あまりにも穏やかな顔でそう告げるから。
耳が赤くなっていくのが自分でも分かる。
「俺も…愛してるよ」
「…えっ!?今なん…なんつった!?」
「うっせぇよ、もう言わないから」
「もっかい言ってよ、ニノちゃんそういうのめずらし____」
騒ぐあなたの唇をキスで塞いで黙らせる。
久しぶりに触れた唇はやっぱり、あたたかくて柔らかい懐かしい味がした。
我ながら恥ずかしいことをしている気がするけれど、今日は特別だ。
あなたが帰ってきた日。
今日からまた、ふたりきりで。
ご飯を作ったら、そしたらまたここへ来てピアノを弾いてもらおう。
魔法みたいな空間でふたり、暫くそのまま。
座椅子 関連ツイート
あったんですねえ、ゴキブリの足のようなものが。
大人しく観てくれてなってたよ。。
最後列やから座高まんなれたけど。。