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奈良・大阪の個人家庭教師&大学講師のモリグチです。
私立高校の英語入試問題でよく出題される 「下線部の発音と同じ物を選べ」 、いわゆる発音問題の解き方を旧ブログで書きましたが、読みづらいので2年ぶりに加筆訂正していきます。
発音記号というのは1つしかありません。あっても2つ(イギリス英語とアメリカ英語とで異なる場合がある)。辞書を使えば一発で答えの分かる問題なのですが、試験には辞書を持ち込めませんから今までの経験で答えを導く必要があるわけです。しかし、この問題のめんどくさいところは、正しい発音を知っていても正解にならない子が続出すること。解き方にはコツがありますので、丁寧に説明していきます。
目次:
・準備運動
★例題1 take said
●解き方 第一段階 「音分解」
●解き方 第二段階 「判断」
★例題2 thing this
★例題3 thing this
★例題4 liked loved visited
★例題5 taught enough
●最低限覚えることは何か
・規則動詞の過去形
・中学生にとっての難読語 ①hear ②heard ③her ④listen ⑤know ⑥I read this book yesterday. ⑦enough
●捨てて良い問題(ステモン)の存在
★例題6 photo find
★例題7 think sink she
・準備運動のコーナーです。音を分解しましょう。
問:ローマ字を書く時のように、次の音を分解し、「アイウエオ」を取り出してください。
例: テ = t + e (エ) のように、赤字の部分をみなさんが考えましょう。
1. ディ = d + ___
2. ベ = b + ___
3. ア = ___
4. チョウ = ch + ___
5. ダイ = d + ___
解答: 1.イ 2.エ 3.ア 4.オウ(ヨウではなくて,オウ。一度ローマ字chouに直して判断するほうが正確にできる) 5.アイ(イを落とさないように!)
これができたらさっそく例題です。
★例題1 下線部の発音が同じなら〇、異なる場合は×を書け。
take said
●解き方 第一段階 「判断」
問題で問われているのが次の母音/母音以外(子音)かを判断してください。
その発音が「何行」の仲間なのかで判断します。カとキとは「カ行」の仲間ですが、ガとキの場合はガ行とカ行だから異るというわけです。ダとデュの場合はどちらも「ダ行」の仲間。
例題1は a に線がありましたから母音で判断しなければならない様子です。では、次へ。
●解き方 第二段階 「音分解」
下線部の音を分解します。
・take [テイク] テイ = t + エイ
*クの直前までが下線部の範囲であることに注意しましょう。「テ」を考えるのではなく、テイまでが検討範囲です。
・said [セド] セ = s + エ
※セイドではなく、セドなのです。セッドでもなんとかOK。
テイクの場合、「テーク」と伸ばさないことに注意してください。game,cakeなど日本語のカタカナ表記ではエーと伸ばしている部分は、エイと読むわけです。(ちなみに、今回のエイのように母音が2個連続で出てくるものを二重母音といいます。この言葉は知らなくてもOKですよ。)
下線部の発音が同じなら〇、異なる場合は×を書け。
thing, this
では、第一段階。子音に下線がついているようです。次に第二段階。子音の場合は行で考えるということでしたから、 thing[スィング] thはサ行、this[ジス] thはザ行。両者異なるから [答] × 。
★例題3 どこを見る?
下線部の発音が同じなら〇、異なる場合は×を書け。
thing this
★例題4 規則動詞の過去形は覚えたもん勝ち
下線部の発音が全て同じなら〇、異なる場合は×を書け。
liked loved visited
では、第一段階:visitedを除けばdに下線があるから子音で判断するっぽい……?のですが、規則動詞の過去形の場合は解き方が異なります。
★例題5 読まない文字もある!
次の英単語に含まれる gh 部の発音が同じなら〇、異なる場合は×を書け。
taught enough
ghは読まない(読み飛ばす)場合もあることを覚えておきましょう。taughtはトートと読むため、このghはグとかフとかで発音されているわけではないのです。enoughは最後にちゃんとフと読んでます。[答] ×
●最低限覚えておきたいこと
・規則動詞の過去形の発音は覚えましょう。スラスラ言えるまで練習しないと使えません。
・ちゃんと勉強していないと読めない単語がいくつか存在します。それを正確に覚えましょう。
①hear ②heard ③her ④listen ⑤know
心の準備はいいですか。答え合わせをしますよ。
①ヒア
普段から英語を声に出して正しく読む練習をしていないと解けない問題も多く含まれています。単語のスペルの覚え方とは別に常日頃から(カタカナ英語で良いので)正しい発音を調べる→覚える習慣をつけましょう。
●捨て問の存在
・ちゃんと音を分解したのに全部母音の「ア」になってしまう、というようなことがあります。こういう時は潔く(いさぎよく)捨てましょう。heart/early は実際は違う音ですし、mother/appleも違う音です。もしこういう問題が出たら悩まずに好きな答えを書いてしまいましょう。入試は100点を取るものではありません。できるところで確実に点数をコツコツ重ねていくものです。
===ここまでが最低勉強した方が良いラインです===
さらに練習を重ねたい方はHere we go!!
★例題6 知らないと解けない!
下線部の発音が同じなら〇、異なる場合は×を書け。
photo find
では、第一段階。子音に下線、次に第二段階。子音の場合は行で考えるということでしたから、photo [フォト] ph行、find[ファインド]f行 なので違う と言いたいところなのですが、 [答] 〇 。辞書を引いてみましょう。phの音もfの音も実は発音記号は同じで、f(前歯を下唇に軽く当てて出す擦れた音)なのです。先に出てきたgh、ph、fは同じ[f]と知っておくと便利です。アイフォンって言うときも実は注意しなくちゃいけないんですよ(どうでもいい話)。
下線部の発音が全て同じなら〇、そうでない場合は×を書け。
think sink she
こういう問題はあまり出ないのですが・・・では、第一段階。今回は子音に下線ですね。第二段階。子音の場合は行で考えるということでした。もうそろそろ手順は大丈夫ですよね。think[スィンク]は th行(前歯で舌に触れるサ行)
sink[スィンク]は s行(カッコイイ音)、 she[シー]はsh行(シャ・シ・シュ・シェ・ショ)の行 全部違うから [答] × 。 ちなみにsheを辞書で引いて発音記号を見るとバイオリンの穴みたいな発音記号が出てきます。これがシャシシュシェショ系列の音です。
子音なのにカタカナで考えてしまい「シンク シンク シー はい、全部一緒!」って考えると正しく答えが出ませんので要注意。bとv、fとh、rとlは別物です。
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追加予定 :カタカナの小さいツはない件。子音のy母音のyの話 名詞の単数形複数形の話
heard情報イチ早
奈良・大阪の個人家庭教師&大学講師のモリグチです。
私立高校の英語入試問題でよく出題される 「下線部の発音と同じ物を選べ」 、いわゆる発音問題の解き方を旧ブログで書きましたが、読みづらいので2年ぶりに加筆訂正していきます。
発音記号というのは1つしかありません。あっても2つ(イギリス英語とアメリカ英語とで異なる場合がある)。辞書を使えば一発で答えの分かる問題なのですが、試験には辞書を持ち込めませんから今までの経験で答えを導く必要があるわけです。しかし、この問題のめんどくさいところは、正しい発音を知っていても正解にならない子が続出すること。解き方にはコツがありますので、丁寧に説明していきます。
目次:
・準備運動
★例題1 take said
●解き方 第一段階 「音分解」
●解き方 第二段階 「判断」
★例題2 thing this
★例題3 thing this
★例題4 liked loved visited
★例題5 taught enough
●最低限覚えることは何か
・規則動詞の過去形
・中学生にとっての難読語 ①hear ②heard ③her ④listen ⑤know ⑥I read this book yesterday. ⑦enough
●捨てて良い問題(ステモン)の存在
★例題6 photo find
★例題7 think sink she
・準備運動のコーナーです。音を分解しましょう。
問:ローマ字を書く時のように、次の音を分解し、「アイウエオ」を取り出してください。
例: テ = t + e (エ) のように、赤字の部分をみなさんが考えましょう。
1. ディ = d + ___
2. ベ = b + ___
3. ア = ___
4. チョウ = ch + ___
5. ダイ = d + ___
解答: 1.イ 2.エ 3.ア 4.オウ(ヨウではなくて,オウ。一度ローマ字chouに直して判断するほうが正確にできる) 5.アイ(イを落とさないように!)
これができたらさっそく例題です。
★例題1 下線部の発音が同じなら〇、異なる場合は×を書け。
take said
●解き方 第一段階 「判断」
問題で問われているのが次の母音/母音以外(子音)かを判断してください。
その発音が「何行」の仲間なのかで判断します。カとキとは「カ行」の仲間ですが、ガとキの場合はガ行とカ行だから異るというわけです。ダとデュの場合はどちらも「ダ行」の仲間。
例題1は a に線がありましたから母音で判断しなければならない様子です。では、次へ。
●解き方 第二段階 「音分解」
下線部の音を分解します。
・take [テイク] テイ = t + エイ
*クの直前までが下線部の範囲であることに注意しましょう。「テ」を考えるのではなく、テイまでが検討範囲です。
・said [セド] セ = s + エ
※セイドではなく、セドなのです。セッドでもなんとかOK。
テイクの場合、「テーク」と伸ばさないことに注意してください。game,cakeなど日本語のカタカナ表記ではエーと伸ばしている部分は、エイと読むわけです。(ちなみに、今回のエイのように母音が2個連続で出てくるものを二重母音といいます。この言葉は知らなくてもOKですよ。)
下線部の発音が同じなら〇、異なる場合は×を書け。
thing, this
では、第一段階。子音に下線がついているようです。次に第二段階。子音の場合は行で考えるということでしたから、 thing[スィング] thはサ行、this[ジス] thはザ行。両者異なるから [答] × 。
★例題3 どこを見る?
下線部の発音が同じなら〇、異なる場合は×を書け。
thing this
★例題4 規則動詞の過去形は覚えたもん勝ち
下線部の発音が全て同じなら〇、異なる場合は×を書け。
liked loved visited
では、第一段階:visitedを除けばdに下線があるから子音で判断するっぽい……?のですが、規則動詞の過去形の場合は解き方が異なります。
★例題5 読まない文字もある!
次の英単語に含まれる gh 部の発音が同じなら〇、異なる場合は×を書け。
taught enough
ghは読まない(読み飛ばす)場合もあることを覚えておきましょう。taughtはトートと読むため、このghはグとかフとかで発音されているわけではないのです。enoughは最後にちゃんとフと読んでます。[答] ×
●最低限覚えておきたいこと
・規則動詞の過去形の発音は覚えましょう。スラスラ言えるまで練習しないと使えません。
・ちゃんと勉強していないと読めない単語がいくつか存在します。それを正確に覚えましょう。
①hear ②heard ③her ④listen ⑤know
心の準備はいいですか。答え合わせをしますよ。
①ヒア
普段から英語を声に出して正しく読む練習をしていないと解けない問題も多く含まれています。単語のスペルの覚え方とは別に常日頃から(カタカナ英語で良いので)正しい発音を調べる→覚える習慣をつけましょう。
●捨て問の存在
・ちゃんと音を分解したのに全部母音の「ア」になってしまう、というようなことがあります。こういう時は潔く(いさぎよく)捨てましょう。heart/early は実際は違う音ですし、mother/appleも違う音です。もしこういう問題が出たら悩まずに好きな答えを書いてしまいましょう。入試は100点を取るものではありません。できるところで確実に点数をコツコツ重ねていくものです。
===ここまでが最低勉強した方が良いラインです===
さらに練習を重ねたい方はHere we go!!
★例題6 知らないと解けない!
下線部の発音が同じなら〇、異なる場合は×を書け。
photo find
では、第一段階。子音に下線、次に第二段階。子音の場合は行で考えるということでしたから、photo [フォト] ph行、find[ファインド]f行 なので違う と言いたいところなのですが、 [答] 〇 。辞書を引いてみましょう。phの音もfの音も実は発音記号は同じで、f(前歯を下唇に軽く当てて出す擦れた音)なのです。先に出てきたgh、ph、fは同じ[f]と知っておくと便利です。アイフォンって言うときも実は注意しなくちゃいけないんですよ(どうでもいい話)。
下線部の発音が全て同じなら〇、そうでない場合は×を書け。
think sink she
こういう問題はあまり出ないのですが・・・では、第一段階。今回は子音に下線ですね。第二段階。子音の場合は行で考えるということでした。もうそろそろ手順は大丈夫ですよね。think[スィンク]は th行(前歯で舌に触れるサ行)
sink[スィンク]は s行(カッコイイ音)、 she[シー]はsh行(シャ・シ・シュ・シェ・ショ)の行 全部違うから [答] × 。 ちなみにsheを辞書で引いて発音記号を見るとバイオリンの穴みたいな発音記号が出てきます。これがシャシシュシェショ系列の音です。
子音なのにカタカナで考えてしまい「シンク シンク シー はい、全部一緒!」って考えると正しく答えが出ませんので要注意。bとv、fとh、rとlは別物です。
—
追加予定 :カタカナの小さいツはない件。子音のy母音のyの話 名詞の単数形複数形の話
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