特別じぶん、新発見。
こんばんは★
“プレシャス”という言葉を使ったのは、今日が初めての みつきです
プレシャス(precious)
“大切な” “貴重な” “高貴な” “尊い” というような意味らしいですが
連休最終日の今日
“日常をプレシャスに昇華”
を コンセプトにしたお店に、娘と一緒に出かけて来ました
カルティエが期間限定でオープンさせた
何とも豪華な
コンビニエンスストア
いまや全国どこにでもある、生活に密着したコンビニエンスストアが
と〜っても
プレシャスな場所に大変身
まずは買い物カゴ
金ピカになるだけで 特別なカゴに大変身!
店内で さり気なく、カルティエのジュエリーが飾られています
しかも コンビニなのに 2階にあがると、商談用のラウンジがありました
コンビニで
緊張しまくる庶民
でも写真は撮る!!
残念だったのはコンビニなのに、フード類は殆ど品切ればかり
現物を見ることは出来なかったけど
こんなプレミアものが売られていたようです
こんな風に、予約が取れない有名店のお食事券が、カップラーメンで売られていたり
こちらは 有名パティシエの方が作った10000円のマンゴーケーキ
結局 在庫があっても
庶民には手が出ません!!
日用品は 多少在庫がありましたが、どれもコラボ商品ばかりでした
カルチエなのに、カルティエブランドのものはジュエリーぐらいしかなくて ションボリ
店員さん!!
貴方がつけてる缶バッジを 売ってくれ!!
何なら
袋だけでも売ってください
でもでも ちょっとした遊び心で
店内のお手洗いには
カルティエのキャンドルが
誰も盗まないのが 日本の素晴らしいところですね!
コピー機でアートな感じに手形を写して、カルチエスタンプを押す遊び
何となく プレシャスっ
い (笑)
ちなみにこれは みつきの手
子供が見たら 夜泣き必至のホラー画像
いや、ホラーじゃなく アートのはずなんですが・・・
自分でも怖かったので
さっさと捨てちゃいました
こちらの限定コンビニ企画、なかなか面白い体験でしたが
今回改めて感じたのは、この企画のコンセプト
“日常をプレシャスに昇華”
これって とても素敵なことだと思いませんか?
だって
普段の習慣や身の回りのものに ほんの少し手を加えたり 目線を変えるだけで
ちょっと気分が上がったり
新しい発見が
できちゃうんですよ?
実際に 私のブロ友さんでも
例えば
・お醤油を牡蠣醤油に替えて 食の変化を楽しんだり
・サンマの調理をコンロじゃなくて、七輪でパタパタ焼いてみたり
・いつも聴く音楽を、秋にちなんだ曲にガラっと変えてみたり
自分なりのプレシャスを楽しんでいる方が アチラコチラに いらっしゃいます!
ちなみに私は、お夕飯に一品 ぬか漬けを加えただけで
いつもの代わり映えしない食事が バーンとレベルアップしたような気がして 嬉しくなりました
日常生活は
特別なイベントがなくたって
こんなにも
ドラマチックになるんだね!
皆さんも 日々の暮らしを慈しみながら
ほんの小さな革命を起こしてみてはいかがでしょうか?
私は明日 お月見にちなんだ料理でも 作ってみようかなぁ
今のところ アイデアは目玉焼きのみですが(笑)
私がドヤ顔で料理を出した時の 娘の嫌そうな顔こそが
◎ 今日の “感謝の気持ち”
・久しぶりに薬に頼らず 一日過ごせたこと
・雨予報だったけど、一日降られずに済んだこと
・夏の締めくくりに、美味しいカキ氷を食べられたこと
・今日も良く食べ、良く笑って過ごせたこと
明日から お仕事の方も
そうでない方も
お身体に気をつけて
良い一日を
みつき
*画像は一部 お借りしました*
特別 殺された未来が、復讐に来る
いつの間にか眠っていた。
窓を打つ雨の音で目が覚めると
暗闇のなか、すぐ隣には自分を見つめる櫻井の顔。
「・・起きてたの?」
「ついさっきね」
「寝てるとこ見てただろ・・」
「うん。
本物の寝顔見るの久しぶりだから、嬉しくて」
「・・バカ」
「先生のバカも久しぶり。やっぱいいね、それ」
「・・・、もう//」
お互い裸のままだったことに気づいて、恥ずかしくて櫻井の視線から逃れようと寝返りをうつと
寒がりの俺の身体を包み込むように背中から抱きしめてくれる。
「・・雨、強くなってきたね」
肩に顔を埋めて、耳元で話しかけてくるのが擽ったくて、思わず櫻井の腕にしがみついた。
「朝には止むといいけど・・」
「俺、雨好きだよ。
雨が降ると、いつも先生のこと思い出してた」
「・・そういえば櫻井、俺のこと雨のイメージだって言ってたね」
「うん。実は1年の頃から、雨のなか大きな傘を差して花壇の前に立ってる先生のこと見てたんだ」
「・・そうなの?」
全然気付かなかった・・。
「その時からずっと知りたかった、傘の下はどんな人なのか。
先生のこと知ってからも、どんな顔して花壇を見てるんだろうって・・
ずっと先生の側に行きたいって思ってた」
「・・・」
「初めて2人で帰った時も雨だったし、先生が居なくなった日も雨が降った」
「そう・・だっけ?」
「だから先生は雨のイメージ。
2人で会うようになってからも、何考えてんのか全然掴めなくてさ?
本当、ずーっと雨の向こう側にいるみたいな感覚だったな・・・」
遠くの過去を思い返すように語る櫻井。
その口調は穏やかで
彼のそういう強さと優しさに何度も救われてきたと思う。
すっぽりと櫻井に包まれた身体は暖かく
そういえば身体つきも随分逞しくなったんだと気づいて、今さらドキドキしてきたりして。
「櫻井は太陽のイメージかな。
明るくて強くて・・、いつも眩しかった」
「そ?//」
「始めは遠くから見てるだけでよかったのに・・
クラスを受け持ったり、一緒に帰ったりして、どんどん距離が近くなって・・」
「・・ん?」
「草間さんといるとこ見て、ヤキモチ妬いたりして」
「ちょ、ちょっと待って。
先生、いつから俺のこと見てたの?」
慌てて起き上がった櫻井が覗き込んでくる。
「・・え?
言ってなかったっけ」
「いや、好きってことすらほとんど聞かせてもらってなかったし」
「・・あ、えっと。
櫻井が部活中、花壇の花を庇ってくれた時・・」
「・・だからそれいつ?」
「櫻井が1年の・・夏?」
「・・マジ?」
「ハイ」
「俺と変わんないじゃん・・」
「そうなの?」
「マジか・・」
呻いて枕に突っ伏したまま、櫻井が動かない。
「・・あの、櫻井?」
「・・・、ふはっ」
「?」
「俺ら、呼び方変わってないじゃん」
「・・あ」
やっと顔を上げた櫻井は、超笑顔。
「いーよ、ゆっくりやってこ?
まだまだお互い知らないこといっぱいあるし・・
これからいくらでも時間あるんだから」
「・・う、うん」
「確認だけど、これからの先生の時間は全部俺のもんだって認識でOK?」
「・・、うん//」
「マジ?」
「さく・・、翔、くんはそれでいいの?」
「翔くん?何それ」
「何となく・・」
「可愛いな」
「・・ちょっと//」
「いいに決まってるでしょ、何のためにここまで頑張って来たと思ってんの。
でさ、提案なんだけど」
「ん?」
「その、ん?もいいな・・ってダメだ、全然話進まねー」
「あはは」
「一緒に住まない?」
「!?」
「ここでも、何処でもいいけど。
とにかくもう一分一秒たりとも無駄にしたくない」
「・・え?」
「だって、こうしてる間にも俺ら確実に歳を取っていってるんだよ?」
「・・!(さっきゆっくりやってこって言ったばっかり・・)」
「異論があるならどうぞ」
異論は無い・・
けれど突然過ぎて何も言えない俺に
「ま、考えといて」
と微笑んだ櫻井。
もとい翔。・・くん。
ーーーーー
『ちょっと、今度教育実習に来た物理の先生みた!?』
『櫻井先生でしょ、ヤバくない?』
『キャー!ヤバい!』
翌朝、教育実習初日
櫻井は本当に俺ん家から普通に出勤した。
『物理の櫻井先生イケメン情報』はあっという間に校内の女子生徒達に広がって
物理を選択していない生徒まで、授業終わりの櫻井を囲んで大変な騒ぎだった。
『櫻井先生、先生は結婚してるの?』
「な訳ないでしょ。俺まだ大学生だよ?」
『『キャー!』』
・・何でそこでキャーなんだ?
『じゃあ彼女はいますか?』
「さあね?ノーコメント」
『『キャー!』』
どこの大学だの、趣味は何だの、ここの卒業生なら部活は何してただの
質問責めにあう櫻井と、たまたま通りかかった廊下から目があった。
(てか、智から「面白いもん見れるから2年D組の教室行ってみ?」って言われて来たんだけど!)
片方の口の端を上げて一瞬ウインクしてきた櫻井に
わざとプイッと顔を背けて通り過ぎる。
大人気ないって思うけど仕方ない。
だってあんなの、初めて見たんだもん!
『で、一緒に暮らす件だけど』
社会科準備室に戻ると、スマホがメッセージを受信する。
職員室でこの文字を打ってる櫻井のドヤ顔が余裕で想像がついた。
「今日からでもどうぞ」
・・悔しいけど、あんなカッコいい先生
心配で1人になんかしておけない。
それが櫻井の思惑どおりだとしても。
メッセージを返したら、すぐに返信があって
『荷物はおいおい運ぶとして
とりあえずこのあと一緒に帰りませんか?』
「いいよ。皆んなには内緒だよ?」
『夕食はオムライスがいいな♪』
「引っ越し祝いに、特別にリクエストに答えましょう」
『やった!先生も何かリクエストある?』
「ビール買って帰りたいです」
『夜のリクエストは?』
「バカ」
『好きだよ』
・・コイツ、職員室で何してんだ。
呆れていたら、準備室のドアがノックされて
静かに扉が開いた。
「返事は?」
さっきまで女子生徒に囲まれていた噂のイケメン教育実習生が、そりゃあカッコよく微笑んで部屋に入ってくる。
「・・まだ仕事中」
まだ見慣れないスーツ姿にドキドキしてるのを悟られないように、素っ気なく答えるけど
「俺は終わったよ?」
全然気にする素振りもなく
遠慮なく近づいてくる、綺麗な弧を描いた大きな瞳。
赤い唇が自分のそれに触れる直前
「・・あ。
リクエスト思いついた」
「ーー今?」
「花火」
「・・ん?」
「翔くんと、花火がしたい」
ちゅ。
唇が、一瞬触れ合って離れる。
目の前の恋人が満足そうに目を細めて
「いいよ。夏じゅう、何度でも」
甘い声で囁いて
また、唇が降ってきた。
― 完 ―
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鍵を開けお店に入ると
なぜだか
懐かしい感じがした
いつも通り
リュックをレジの下に入れて
厨房に入って気がついた
ああ
これは
おじいちゃんが
お店をやってた頃の雰囲気だ
おじいちゃんにいろいろ教えてもらって
バイトさせてもらっていた頃
おじいちゃんがここを閉めると言って
僕にやらせてほしいってお願いした頃
おじいちゃんから店を譲り受けて
僕がマスターになった頃
そんな頃のいろんなことが
次々と浮かんできた
おじいちゃんに全部教えてもらったから
同じはずなのに
厨房の片付け方も
ダスターの干し方も
店内の掃除の仕方も
なにひとつ
違ったことはしていないのに
昨日
ここにおじいちゃんがいたんだと
なぜだかはっきりわかる
お店が
おじいちゃんのお店になってるみたいだ
そこでふと
いつのまにかここは
ちゃんと僕の店になっていたんだな、と
なんとなく感慨深くなった
たった1日で
こんなふうにおじいちゃんのお店にしてしまう
おじいちゃんはやっぱりすごいけれど
普段は感じ取れなくても
こうして他人が入ることによってわかる
ここは
間違いなく僕の店なんだ
そのことが
ユノさんのことで泣き虫になって
引きこもっていた僕を
奮い立たせてくれた
ちゃんと、しなくちゃ
ユノさんとのことと
僕のお店に来てくれるお客さんは
関係ない
僕のお店で
僕のコーヒーを飲んで
思い思いのひとときを過ごしてくれる
とてもありがたいことなのに
そんな当たり前のことに気がつかなかった
「よし。」
僕はエプロンをつけて
店内の掃除をする
これから来てくれるヒョクチェさんが
いつも僕のお店に来てくれるお客さんと
同じように過ごせるように
厨房に入り
ウォーマーにカップを入れて温めておく
冷蔵庫を見ると
おじいちゃんがきちんと管理してくれていて
使いかけていた食材は
すっかり使いきってあった
おじいちゃんのランチ
なんだったんだろう
野菜の端材が多かったから
ベーコンと一緒にオムレツにしようと
僕は思っていたんだけど
玉子の在庫から考えて
なにかしらの玉子料理には違いなかった
お腹……
すいたな……
おじいちゃんのサンドイッチ
持ってくればよかった
冷凍庫を開けると
イギリスパンが残っていた
昨日はモーニングが少なかったのかも
2センチくらいにスライスされたパンが
1枚ずつラップに包まれて4枚
それを1枚取り出し
そのままレンジに入れる
少しだけ解凍するためにほんの10秒ほど
ラップを取ってまな板の上に置き
半分にカットする
真ん中から耳に向かって
半分の薄さになるように慎重にスライスして
耳の部分まで切ってしまわないように
包丁をとめる
マヨネーズをパンの間に塗って
半分に切ったハムとサムソースライスを挟む
ボウルに玉子を割り
牛乳を入れて軽く塩コショウ
ドライパセリを多めに振り入れて
玉子をときほぐすように混ぜ合わせる
バットに移し
そこにパンを浸す
カラン
「あ…。いらっしゃいませ。」
「ごめん、早く着いちゃって。」
店に入ってきたのは
先週知り合ったヒョクチェさん
約束は10時だったから
まだ時間があると思って
なにか食べようと思っていた
「大丈夫です。どうぞ、こちらへ。」
申し訳なさそうにしているヒョクチェさんを
カウンターに促す
ヒョクチェさんが座ったのは
先週と同じ席
いつもの
ユノさんの席
チクリと刺さる胸の痛みを
僕は引き抜くことができなかった
「ごめんな。忙しかったんじゃない?」
ヒョクチェさんが厨房の様子を見て
気にしていた
「違うんです…。これは、その、朝ごはんを食べていなかったので、お腹がすいて…。」
「ああ!それ、賄い?」
「そんなところです。」
「なに作ってるの?」
「フレンチトーストにしようと思って。」
「うまそうだな。」
「よかったら……食べますか?」
「チャンミンがいいなら、食べてみたいな。」
「かしこまりました。飲み物はブレンドでいいですか?」
「コーヒーまで飲ませてくれるの??」
「はい。もちろん。」
ヒョクチェさんの柔らかい雰囲気に
僕はいつの間にか微笑んでいた
こんなに胸が痛くて
あんなに泣いて
もうどうしようもないくらいだったのに
それでもまだ
僕はこうして笑えるんだ
お腹もすくし
何事もなかったように
ヒョクチェさんと話すこともできる
僕は
なんてやつなんだろう
ユノさんを傷つけたくせに
お湯を沸かし豆を挽き
ドリッパーにフィルターをセットする
いつもの手順
いつもの僕……
「どうぞ。パンもすぐ焼けますから。」
「ありがとう。」
コーヒーをヒョクチェさんに出して
お水とおしぼりもカウンターに置く
あたためたフライパンにオリーブオイルを入れ
さっき浸しておいたパンをそっと入れる
じっくりと焼き上げる間に
冷凍庫からもう1枚パンを出して
レンジにかける
パンを切ってスライスし…
「え?フレンチトーストって言ってたよな?」
パンにマヨネーズを塗った僕に
ヒョクチェさんが驚いていた
フライパンのパンをひっくり返すと
いい感じに焼き色がついていた
「はい。甘くないフレンチトーストです。ハムとチーズを挟みます。」
言いながら
ハムとチーズを挟んで
玉子をボウルに割り、牛乳と塩コショウ
ドライパセリを入れて混ぜる
バットにうつしてパンを浸してから
焼きあがったフライパンのパンを
お皿に取り出す
お皿の上で
ブラックペッパーを挽いてかける
「どうぞ。熱いのでお気をつけて。」
「ありがとう。いただきます。」
ナイフとフォークで切り分けて
ヒョクチェさんがフレンチトーストを一口
「うまっ!」
「ありがとうございます。」
「フレンチトーストって甘いもんだと思ってたけど、こういうのもいいんだな。」
「はい。パンケーキやクレープも食事系のものがありますよね。そんな感じです。僕はあまり甘いものが好きじゃないので…。」
「チャンミン、これ、ほんとうまい!ドンヘに作ってやってもいいか?」
「もちろん、どうぞ。特別なレシピでもなんでもないですから。例えば、ヒョクチェさんのお店で出してもらっても、僕はかまいませんよ。」
「あ、なるほど!これなら簡単でいいかも。でも、いいのか?チャンミンのレシピなのに。」
「どうぞ。むしろ誰でも思いつくようなものですから、お店に出してもらうほうが恥ずかしいですけど…。パンは冷凍でも問題ないですし、中に挟むのはあるものでいろいろ代用出来ると思うのでコストもそんなにかからないと思います。」
ヒョクチェさんと話しながら
自分のぶんのコーヒーをいれ
フレンチトーストも焼きあがった
「すみません。いただきます。」
「あ、チャンミン、よかったらこっち側で座って食べたら?」
「…………。」
「今日は休みだろ?俺は客じゃないし。」
「じゃあ………、そうさせてもらいます。」
僕はコーヒーとフレンチトーストを
カウンターに置き
厨房から出て
ヒョクチェさんの隣に座った
「いただきます。」
一口ほおばると
鼻に抜けるオリーブオイルの香り
玉
子がふんわりとパンを包んで
しっとりとした舌触り
とろりとしたチーズが口に広がり
ハムとの相性はバツグンで
粗挽きのブラックペッパーが引き締める
これ………
ユノさんにも
食べさせてあげたかったな
ハムチーズトーストとはまた違う食感
きっと美味しいって言ってくれる
あ、でも
ユノさんは甘いほうが好みなのかもしれない
僕のホットチョコレートを
美味しいって言って笑ってくれたユノさん
フレンチトーストを食べながら
考えるのはやっぱりユノさんのことばかりで
どうしたら
どうしたらいいんだろう
ユノさんにもう会えない、と思う僕
ユノさんにもう会えないなんて、と思う僕
会いたい、と思うたびに
胸に刺さった痛みが僕を押しとどめる
会えるはずがない
会わす顔なんてない
そう
思い知らされるようだった
特別 ゆたかな未来のパートナー
4つの目の殺人事件は
この場所
高級ホテル「コルテシア東京」
で起こる可能性がある・・・警察はそう判断した
既に容疑者に目星が付いている3つの殺人事件と関連性がある・・・当初はそう思われていた
なぜなら
いずれの犯行現場にも同じような“暗号のような数字”が残されていたからである
<第1現場>
45.761871
143.803944
<第2現場>
45.648055
149.850829
<第3現場>
45.678738
157.788585
いろいろ検証を試みた結果
これらは「緯度」&「経度」を示す数字ではないかとの見解があり
さらに検証を進めた結果
この数字から“犯行月日の数字”を引き算した数字が
過去の3つの事件現場の「緯度」&「経度」と一致した
トリックが組み合わされた数字だったのだ
ただ、このメッセージの残し方は
連続殺人(とみせかける場合も含め)を計画している犯人にとって
“やっかいな一面”があった
例えば、ターゲットの人物が毒入りワインを飲むなど、直接自分で手を下さない犯行の場合
ターゲットが毒入りワインを飲む時間が
ちょうど日にちが変わる“0時前後”になった場合
“1日の違い”で「経度」が大きく変わってしまう
🏨
<第3現場>に残された数字を、同様の方法で解析した結果
割り出された場所=次の犯行現場
それが
ホテル「コルテシア東京」だった
フロントクラークを勤める「山岸尚美(長澤)」は
高いプロ意識を持つ優秀なホテルマンで、厳しく、時には優しく
潜入捜査をする新田の
サポートまでしてくれる
フロントクラークに扮装して潜入捜査をする「新田浩介(木村)」
山岸尚美は新田とした「ある約束」がずっと引っかかっていた
新田から聞いた「x4」の計画を上司に報告することもできるのに、黙っている罪悪感
新田は、ある「結婚披露宴」が終了するまでホテル総支配人への報告は待ってほしい、と言う
このホテル内で逮捕して
外でこれ以上の犯罪を起こさせない為にも
ホテル側にはまだ黙っていてほしいと・・・
しかし尚美は“万が一”を防ぎたい
犯行現場となる可能性が大きい「結婚式披露宴」
日に日に迫る「Xデー」
潜入捜査をしている警察の目は当然、その披露宴に向けられる
それこそが真犯人「x4」の狙い
新郎・新婦に偽名を使ったワインが宅急便で届く
不審人物が例の「数字」が書かれたメモだけ持って披露宴会場に現れる
これらはすべて
新郎・新婦がターゲットであるかのように見せかけた偽の犯行計画
「暗号」が繋いだ4つの連続殺人事件(計画を含む)
この4件の他に、ある“未解決事件”が潜んでいた
🏩
「x4」が狙いは「結婚披露宴」ではなく、ナント、フロントクラークの「山岸尚美」だったのだ
「x4」は片桐瑶子と名乗る目が不自由な老婦人になりすます
宿泊歴があり、その時は尚美の仕事ぶりに感謝の言葉をかけており
この老婦人の言動に、尚美が油断するのも無理は無かった
しかし、それは変装・・・実は35歳の元劇団員「長倉麻貴」
名古屋の大学の薬学部を卒業し、動物病院に勤め、その後地元の劇団へ入団
同じ劇団員の松岡高志との恋愛と破局、妊娠発覚、松岡の上京とコルテシアへの宿泊
<昨年の11月の寒い夜の出来事>
それこそ、長倉が尚美に強い“恨み”を抱く原因が発生した夜だった
長倉はコルテシアに乗り込んでくる・・・松岡の部屋番号を教えろ!と
長倉は寒い夜を、ホテルの近くの路上でうずくまり、夜を明かす
朝、オーディション会場に向かう為、ホテルを出てくる松岡
彼に駆け寄ろうとしたその瞬間、お腹に激しい痛みが・・・流産
松岡の死体からは右足に注射痕が見つかったが、死因は特定できず、帳場さえ立っていなかった・・・埋もれた未解決事件
所轄の協力者「能勢」が名古屋まで行って調べてくれた
能勢が持って帰ってきてくれた劇団の数枚の写真を見る新田
「あっ!」
そこには、見覚えのある“老婦人”の演者が写っていた
昨年の11月17日と言われても・・・
山岸尚美は、「ホテルマンとしては間違っていない対応」を日々とっているため
かなり前の“ある一日”の宿泊客の様子や自分の対応に関して聞かれても、特別な記憶は無かった
老婦人の片桐瑶子に扮した長倉は、尚美を指名し、宿泊部屋まで案内させる
バッグには薬物と注射器が入っていた
4つ目の「暗号」、これが示す位置ホテル・コルテシア、大きなイベント「結婚披露宴」・・・
これは4つ目の犯行が、3つの殺人事件と関係がある連続殺人事件であるように
警察をはじめ、ホテルスタッフの目を誘導するために仕組まれたもの
4つ目の犯行計画は、その裏で行われる別の犯行計画だった
4人の犯人は「暗号の仕込み」で、たしかに「ネット上」で繋がっていた
しかし事件そのものについては
それぞれ犯人は別で、被害者たちに共通するものも何も無かった
「マスカレード・ホテル」
この映画は来年1月公開予定です
そして
主演の木村拓哉さんは、同じ1月からTBS系列のドラマにも主演が決まっています
映画との“相乗効果”を狙っている事でしょう
「検察側の罪人」は大ヒットしましたし
これで来年1月の映画もドラマも当たれば、バンバンザイ・・・なのですが
案の定
木村さんの相手役となるヒロイン選考が難航したそうです
人気女優にオファーを出しては、ことごとく断られることが慣習化して
いますが
今回はいつも以上に難航したとのこと
当初名前が上がった女優は
柴咲コウ、満島ひかり、波留、高畑充希
菜々緒、石原さとみ、綾瀬はるか
さらに
最近女優でも売り始めた加藤綾子
オファーを断られる理由は
「あの男に関わると面倒臭い」
という撮影現場からの声
***
「柴咲コウ」にあっては
2013年放送の「安堂ロイド」の視聴率が
初回の19%から落ち続け、最終的に
平均12%まで下落
その原因について木村が
「まるで共演者が悪かったようなコメントを口にしてしまった」
視聴率低下の“責任”をなすりつけられた形になった柴咲側は
「スケジュールの都合」を理由に、今回のオファーを一蹴
***
「満島ひかり」のコメントは辛辣そのもの
「木村さんって、演技ができない役者さん・・・ですよね」
とこれも口からポロリ出てしまった
トヨタのCMで共演しているだけに、本人に悪気はなく、思わず出てしまった言葉だと思われる
だが、やはり、ドラマ共演は断った、理由は不明
***
そんな中、ひとり、スケジュールを押さえることができたトップ女優がいた
ナント、「ぎぼむす」を好調の波に乗せた名実共にトップ女優の
「綾瀬はるか」
ところが、やっと成立しそうだったこの「共演」が流れてしまう
木村は綾瀬との共演歴もあり、あの綾瀬の“天然ぶり”も木村のお気に入りとあって
後輩として可愛がっていた
なのに、何があったのか?
「工藤静香」の横やりが入ったらしい
工藤は、夫の木村が綾瀬を後輩として可愛がっている事が気に入らなかった
あくまで「役者」として可愛がっていたであろうに、それが嫉妬と化し
“共演NG”まで発展したということか?
ということは、今後
木村と綾瀬のW主演級のドラマは有り得ないということだろう
***
こんな舞台裏のゴタゴタを知らされると
「マスカレード・ホテル」で、共演オファーを承諾した「長澤まさみ」は
本当に、器が大きい女優さんだ
「マスカレード・ホテル」では
長澤演じる「山岸尚美」が事件のヒントをいくつも思いつく場面がある
新田のフロントクラーク指導係でありながら、最後は良きサポート役にもなる尚美
来年1月ドラマで木村を助けた“女神”は誰なのだろうか
<原作>東野圭吾×<監督>鈴木雅之(「本能寺ホテル」)
東野圭吾氏の原作の中で
警視庁の管理官(尾崎)の言葉にこんなものがあります
「ホテルも、変な人間を相手にするという点では、警察と変わらないな」
やはり、警察はそんな風に一般人をみているのですね
また、警察組織は、上司らが部下に情報を隠しながら捜査を指揮することがあるとも書かれています
それは、情報漏洩を防ぐためであったり、出世を意識したものであったりと
理由は様々のようです