エターナルフォースアドリブ
アドリブについて係長100人に訊いてみた
映画公開初日の舞台挨拶中継で3人に
「皆さんのクチコミだけが頼りだから」って言われて
自分なりに必死でSNSでPRしてたら、「クソ野郎」っていう、決して上品ではない言葉を口にすることに今やすっかり抵抗なくなったwwww
まんまとハマった。
ほんとにもう~乗せるのが上手い戦略だな!
というわけで
4回も観た「クソ野郎と美しき世界」
毎回新たな発見があって本当に面白かったです。
思い出すままに、自分の感情の変遷・雑感をちょっと書いてみる。
【ピアニストを撃つな!】
○ど初っ端、吾郎ちゃんの肩甲骨にヤラれる
あの、ライブでどんなに汗をかいても絶対肌を見せなかった(笑)ゴロちゃんを、脱がせただけで監督に感謝←単純
でも短い!
もっと見せろ!もっと下まで!と思ったおばちゃんですまん ←4回とも思ってた(爆)
○園子温の世界観に度肝抜かれる
何?この色彩、この衣装・・・とビビる。しかもストーリーが結構シュールというか意味不明で私、これについていけるかしら・・? と初回の開始5分で不安になった(すいません)
○フジコちゃんのナイスバディがエロいわ~ とおばちゃん(私)感心。
彼女って昨年のドラマ「コードブルー」で不愛想で向上心の強い看護師役をやっていた人だとつい最近知ってビックリ あれとはまったくの別人じゃん!女優ってコワイとつくづく思う(笑)
○ふれあい広場でモルモット撫でるのが何回観てもツボる
なぜモルモット?あのイナガキゴローさんにそんなシーンを用意するワケわからなさが一周廻って面白い(爆)
○ゴロちゃんのセリフ「愛してる!」の連打に気が遠くなる ビミョーに言い回しや強弱やニュアンスを変えてるゴロちゃんにドキドキする 3回目の鑑賞で思わずカウントしてみたら20回以上も「愛してる」言ってたぁ ←あほ(爆)
○愛するフジコに焦がれながらキングサイズのベッドでのたうちまわるゴロちゃん。すんげー色っぽく「あぁ」とか声出してますけどーーー!桃班、アレ聞いてどんな気持ちなわけ?みんな無事なの?
R指定の映画観たような気分になってお得だった←何がwww
○ベッド上のゴロちゃんと双璧で好きなシーンが、めっちゃいやらしい指(byフジコ)でフジコの背中を弾くところ。
彼女の背中をなめらかに弾きながら、一瞬顔を傾げてフジコのうなじに近づく瞬間!(意味わかる?ww)
ひいぃぃーーー!って声出そうなほどゴロちゃんの色気にヤラれた(毎回)
○「走れメロス」と言いながら部屋に入ってきたゴロちゃんの元カノ?の呟く
「谷崎潤一郎!」「団鬼六!」が超ツボ(笑)
いや、あそこで谷崎はわかる。けどあんた、団鬼六って・・・リアルで知ってる人どんだけいるんだかwww あ、私は知ってます(大爆)
ここで団鬼六って、鬼六って・・・・と1回目でイジョーに受けてたのは周囲で私だけだった(汗)
誰や、開始5分で「ついていけない」と思ってたヤツは。
ここまで来るといつの間にかもうスッポリ園ワールドにハマってました 意味不明でも←余計
○大門とジョーの秀逸さは言うまでもない。よく出てくれたよなぁ~~そしてお見事だったよなぁ~~~と感謝感激でございます。
【慎吾ちゃんと歌喰い】
○1回目に観た時、色んなことがグサグサ刺さって胸が痛くなって泣けた
○クソ野郎全編通して「メタファー(暗喩)」に溢れている、と言われてるけど、慎吾ちゃんのこの回は、そんなまどろっこしいことしてないよね。
ファンなら・・いや、ファン以外の一般人でも充分わかる直球のメッセージに彩られていて、それがもう切なくて切なくて・・・泣くしかない
○女性警察官に「外では歌を歌えばいいじゃない」と言われて返す
「1人で?」
に、胸がギューッと苦しくなった・・・
ところに、続けて言われる「持ち歌いっぱいあるんだし・・・」。
その言葉を言われた時の慎吾のアップ・・・感情を押し殺したような彼の瞳に、涙がドバー
はぁもう、これ辛過ぎて見ていられない・・・・と思った。
そして現実に起こった色んなことが、走馬燈のように浮かんできたよ・・・
観た人にそれを喚起することをわかった上で、このテーマ、このセリフを持ってきたのが凄いと思う。
○食べられた歌、「あ」と 「き」と、 一番アレなやつ「せ」
1回目で観た時は「せ」しか頭に残らなかった・・・「せ」のインパクト、やっぱすごいし(笑)
あのシーンが実は慎吾のアドリブだったと聞き、驚嘆
カトリシンゴ、ハンパないよ。大好きだよ~
○歌喰いの言葉で印象深い「この絵には全部音楽がある」
・・・からの静かに微笑む慎吾ちゃんの表情、ね。あそこ凄く好き
○まさか2018年の今になって、映画の中で「また逢う日まで」を聞くなんて!!!とそりゃ驚いたのなんの・・・
(*本家のキーヨが「また逢う日まで」でレコード大賞を取った瞬間を、リアルにテレビで見て知ってる世代ですwww)
なぜここでキーヨ?なぜこの楽曲?と最初は意味もわからず懐かしさのあまりニヤついてましたが・・・2回目3回目と鑑賞を重ねるごとに歌詞の意味の深さに鳥肌立った。
「また逢う日まで 逢えるときまで」
3人からの強烈なメッセージ・・・届いてほしい。
にしても
全体通してあちこちに昭和なテイストが見え隠れして(笑)私にはとことんどストライクでした!
○もう一つ、強烈に胸にキタのが絶望したキーヨが叫ぶ「あの歌は俺のレゾンデートルじゃないかー!」
レゾンデートル。存在理由。存在価値。
歌を失くした彼が叫ぶ言葉。
72時間ホンネテレビでライブの前に「僕たちには歌がない」と言った3人と重なって・・・涙が溢れた
子どもの頃からSMAPで、30年以上歌とダンスと共に生きてきた慎吾ちゃんの回に、この言葉をぶち込んできたその意図に胸が震えました。
彼らのレゾンデートルを奪った連中に対して正面から抗議するのではなくエンターテイメントに昇華するやり方に、心底感動しています。
【光へ、航る】
○冒頭から剛の鬼気迫る表情に圧倒される。もうそこを観ただけで、映画代のモトは取れた気分
剛はインタビューで「もう悪い役はいい」って言ってたらしいけど・・・
私やっぱりワル剛も観たい、これからも。
普段とは真逆のキャラなんだろうけど、剛が演じるアウトローってもはや様式美すら感じさせる域に入ってる気がしてる。
(誰かが高倉健さんの後を担える役者、とも言ってたよね)
今回はマジでクソな夫、父親役だったけどダメダメな中にも哀愁や苦悩を感じさせる演技がやっぱり凄かった・・・
特に、息子がもうダメだと病室で告げられる時の目に涙を浮かべた表情や
沖縄の海で光ちゃんの頬を触りながら何とも言えない顔をするところ・・・
工藤オサムの哀しみが胸に迫ってきて、何度一緒に涙ぐんだことか・・・
やっぱり剛って天才だと改めて思った。うん。
○剛の演技をガッツリ受けて立った尾野真千子さんも、最高
朝ドラ「カーネーション」以来彼女のファンだから、もっと長く剛との演技を見ていたかった~
今度はぜひ舞台か連ドラで共演希望!
○太田監督って小ネタ仕込むのも好きそうだけど(「文春砲」「所ジョージ気取り」etc.)
以外に繊細で優しくてロマンチストなんだなぁ・・・と、感じられる作品でした。
最後に、希望を感じられる終わり方で本当によかった
○そしてここで大門クルか~~~~ってなった
剛の言葉「すまねえ。あんたの立場もあるのに」は、色々色々、意味深・・・
【新しい詩】
○いきなり登場のクソユニバースの支配人(池田成志さん)のぶっ飛び具合にたじろいだ
え、誰?
電線音頭のベンジャミン伊東?
って思った私の頭はマジ昭和(爆・爆・爆)
○すっごいカオスなクラブの中で、1人違う空気感でピアノ弾くゴロちゃん、最高
んでもって、フジコちゃんがまた別人で、女優恐るべし(笑)
○剛と大門とジョ
の絡み、もっと見たい~と思わせるワンシーンよかった・・・
パート2で続き、ある???(笑)
○そして何と言っても、圧巻はやっぱりSING!SHINGO!SING! だよねー
圧倒的な迫力と多幸感を届けてくれる慎吾の歌声で、涙腺崩壊
私達の待ち望んでいたものが、違う形なのかもしれないけれど「還ってきた」と思えたから涙涙、ただ涙・・・
そして「また逢う日まで」とは違う意味での「新しい詩」の歌詞の深いメッセージに泣く
私がグッときたのは
~月の奥に懐かしい未来の匂い~ っていうフレーズ。
未来なのに、懐かしい匂いがするんだね・・・
そして
~夜ノムコウに約束の場所~
もうこれはね、何の説明もいらないね。
彼らは、何も諦めていない。
大切な場所に居られなくなり、持っていた物も全部置いてきたけれど
そしてNAKAMAとも道は違えてしまったけれど
今は新しいものを作りながら地図を大きく広げて進むんだね。
いつの日か、胸を張ってまた集えるその時まで。
何も、諦めてなんかいない。
私にはそう感じられた映画でした。
SNSでは映画を観たファンや一般の人も含めて、散りばめられたメタファーの解読に忙しいけれど(笑)
人によって色んな解釈、受け止め方が出来ることが本当に面白いし、そういう仕掛けを作ったブレーンの方々、心から尊敬します
パン職人のこととか、キーヨが持っていた銃のこととか、光ちゃんのポーチに5つのお花がデザインされていたこととか・・・
色々、本当に色々拾えるものがあるみたいだけど
私が一番唸ったのは
物語のポイントとなる「レインボーベーグル」。
「ベーグル」って、テニス用語で「6-0」で勝つことを言うんだって・・・
と、調べた人がいたことかな。
痺れる・・・よね。
「5」じゃないんだ。
「6-0」で、勝つんだね。
何なの、それ。泣かせないでよ・・・
映画の企画が一体いつから立ち上がったのかわからないけれど
命を預けるヘルメットに、星と5つのカラーを配した彼の思いも、「勝ちにいく」力になっているのだと思ったら・・・
もう、たまらないね。
身体の奥から、不思議な力が沸いてくるよ。
でも、勝負は焦っちゃいけないから、じっくりゆっくり勝機を探ろう。
いつか懐かしい未来で笑うために
まだ私達NAKAMAの歩みは始まったばかり。
粘り強く進もう。
「クソ野郎と美しき世界」の第二弾、心から楽しみに待っています!
映画に関わった皆さん、観に行ったNAKAMA達(森くん含む・笑)
お疲れ様でした!
全ての皆様に、ありがとーーー!!!!!!