この人の学生を離さない。

生まれつき膀胱瘻を付けていて、自己導尿もできないまま26年・・・

今度の膣形成術で自己導尿の練習がうまくいくといいなと思いつつ。

 

夜間だけウロバッグ・畜尿袋(コロプラスト)を使っています。

朝起きてからグリーンキャップに付け替えて、テープ固定して1日過ごす。

2時間くらいおきにグリーンキャップを外して排尿しアルコール綿で消毒しておしまい。

このグリーンキャップと夜間のみのウロバッグ使用はここ数年のこと・・・
 

これまでは1日中ず～っとウロバッグ使用で母手作りのポェットを肩にかけてました。

ズボンの中には入れられないのでずっと外に出していて

ある程度溜まったら膨らむのでトイレに捨てに行く感じ。

日中は350mlのウロバッグ、夜間は1ℓのウロバッグに付け替えて就寝。

 

学生の時もずっと外にバッグを出して過ごしていたので邪魔だったな～

ある程度溜まってもトイレ行かなくていいから楽は楽なんだけど

他の人から見たらへんなポシェット下げてるから何入ってるか不思議だったはず。

何か聞かれたら「夢と希望」って答えてました(笑)

ズボン履くと目立つから服はスカートが多かったりしてた(気がする)

 

ポシェットを外したい、お洒落したいと思ってたんだけど

慶應に通い始めた2015-16年くらいに主治医から

「1日中つける？グリーンキャップでもいいよ、バッグは夜間のみで」と。

 

目からうろこ。ええ？？・・・・・宮崎の先生は

「尿路感染とかあるし、どんどん流れるようにバッグがいい」って言ってましたけども・・

そもそもグリーンキャップというものも、ほとんど無知だった。

宮崎の病院ではグリーンキャップ売店にないのに、慶應では普通にある。

 

宮崎「感染するし、あんまり尿の量貯められないからバッグが安全」

慶應「グリーンキャップだと貯められる量も増えてくるよ」

 

なにこの違い・・ええんかい・・

あっさりと私は慶應の先生が言う話を信じ、グリーンキャップに切り替えました。

するとどうでしょう・・膀胱内に貯められる量が増えました。

自分で「あ、そろそろトイレに行きたい」というのがバッグでなく

自分の感覚で行けるようになりました。

 

最初は1時間くらいで膀胱パンパンになった気がして

すぐトイレ行ってたけど、実際開けると全然でないパターンがほとんど。

でも段々と慣れてきて、我慢しても大丈夫なときと大丈夫じゃないときが分かってきた。

夜間のみバッグに切り替えればいいなんてすごく楽。

 

ズボンも履き放題、グリーンキャップで少しだけもっこりするけど。

Tシャツインはできないにしても、っぽく見せるくらい自然に隠せる。

 

宮崎の先生が悪いとは言わないけども、”絶対にダメ”と思ってたので

そういう意味でも色んな先生の話を聞くのって大事だなと思いました。

セカンドオピニオン・・！

こんばんは！！

無意識に煙草に手を伸ばす

部屋に置かれた灰皿には吸殻が数本

最近少し量が増えたかもしれない

原因は分かりきっているけど

そんな時、海外に住む学生時代の友人から

国際電話が掛かってきた

『よう！櫻井、久しぶり。元気にしてるか？』

「久しぶりじゃん！元気だよ、お前は？」

『無駄に元気にしてるよ』

「はは、それは良かった。何？どうしたの突然」

『実はさ来週、仕事で日本に行く事になったから、会えねえかなって思って。お前いっつも忙しそうじゃん、時間作れない？』

「え？マジで？こっち帰ってくんの？」

『そうなんだよ。一ヶ月は居る予定』

「一ヶ月か～。もちろん時間作るよ！みんな集めるからさ、飲み行こうぜ」

『よし！じゃあ、幹事は櫻井に任せた！日本着いたらまた連絡するから、とっておきの店準備しろよな』

「オッケー、楽しみにしててよ」

『じゃあ、またな』

最近、潤のことで色々あったから

いい気分転換になるかもしれないな

滅多に会えない友人に会えることになって

久しぶりに楽しみができた

そして次の週、友人が帰国してきた

和食が食べたいと言う友人のリクエストに応えて、前に先輩に教えてもらった手軽に日本食が食べられる割烹料理屋を選んだ

 「お待たせ」

「おお、来た来た。お疲れ、先にやってるぞ」

友人の一人が上機嫌でジョッキを持ち上げ

俺に手を振る

「悪い！打ち合わせが長引いちゃってさ」

空いている席に腰を下ろし

渡されたおしぼりで手を拭く

「櫻井、何飲む？最初はビール？」

「あ、うん」

「あとは？何か頼む？」

「いや。山ほど頼んでるじゃん、とりあえず大丈夫だよ」

暫くして俺のビールが運ばれていたのを合図に、改めて乾杯をした

この感じ、久々だな

学生時代からの友人達と飲む酒は

ものすごく楽しい

「そうだ。櫻井に紹介まだだったよな」

そう言って、隣に座る女性を指差した

「彼女は俺と同じプロジェクトやってる子でさ、今回一緒に日本に来たんだけどお前の仕事の話したら、興味持ったみたいだから連れて来た」

ここに来た時から誰だ？と気にはなっていたけど、こいつの同僚だったのか

「あ、どうも櫻井です」

長い髪を後ろに結び、シンプルだけど上品な服を着こなす彼女はいかにも仕事の出来る女性

時間が経つにつれ話しも弾み、学生時代の話や仕事のことを当たり障りのなく話した

それを一つ一つ楽しそうに聞いてくれる彼女に俺は好感を持った

これはもしかしたら…

潤を吹っ切る良い機会なのかもしれない

そんな考えが少しだけ

過ったんだ

 

こんばんは〜