幸ちゃん 子を持って知る 親の預金
信五の間違いではなく、亮ちゃんが演じる信吾ですよ。
紛らわしい(笑)
西郷どんに信吾くんが登場する!
幸ちゃん楽天ショップ紹介
『花月ホテル』
洋風のホテル。
舞台中央に、テーブルと椅子。
舞台上手奥に、フロント。
舞台下手袖・前側に、ホテル玄関への通路。
舞台下手袖・奥側に、宿泊客の休憩への通路。
舞台中央奥に、客室への通路。
舞台上手袖・奥側に、フロント控え室への通路
舞台上手袖・前側に、従業員用の控え室への通路。
⒈
⑴
舞台は『花月ホテル』。
従業員の和久(大島和久)がフロントで準備をしていると、
健太(平田健太)とみゆき(たかおみゆき)のカップルが宿泊にやって来る。
和「ようこそ、お越しくださいました
」和久が二人を見るが、二人に付くはずの従業員が見当たらず、
和「当ホテルの者がお迎えに伺ったはずですが…」
健「いえ、僕達だけで来ましたよ?」
⑵
和久が奥に呼び掛けると、
従業員の松浦(松浦景子)がホテル自慢の『温泉水』を運んでくる。
松「この温泉水を飲むと、美しくなる効果があります」
た「じゃあ、私も綺麗になれるの?
松「個人差があります」
た「何なの、その言い方!」
松「冗談でございます。みなさん、お美しくなります」
松「綺麗やなんて、もう、イヤやわ~」
健太の頭部をお盆で思い切りしばく、松浦。
あまりの勢いに、客席が沸く
⑶
松浦の無礼に怒る、健太。
健「責任者を呼んでください!」
黒のタキシードを着た、支配人兼オーナー・辻本(辻本茂雄)が現れる。
健「この従業員にお盆で叩かれました」
辻「大変、失礼いたしました」
辻「入ったばかりの新人で…」
健「それに僕の彼女に対しても、失礼なことを」
辻本はみゆきを見て、
辻「ブサイクの扱いを間違ったみたいで、大変申し訳ありません」
た「はぁ!?」
辻「冗談でございます」
健「本当に失礼ですよ!」
辻「許してください!」
健「仕方ないですね…」
辻「そこをなんとか!」
健太とみゆきが客室に向かった。
⑷
和久から従業員が客を出迎えてなかったことの報告を受けた辻本は、
辻「荒木のやつ、またサボっとんか!ほんまに…
そこに、ホテルの制服を着た荒木(アキ)が息をきらせて現れる。
辻「サボってたんか!?
ア「サボってましたね!」
辻「はっきり言うな!」
ア「サボってましたねー」
辻「語尾を伸ばすな!」
ア「すいませんでしたねー」
辻「ふざけとんか!クビにするぞ!」
ア「反省してますねー」
辻「…反省してるんやったら、仕事、ちゃんとせえよ!」
ア「わっかりましたー」
辻「お前はほんまに…」
ア「ごめんなさいねー」
辻「だから、語尾を伸ばすな!」
※
補足。
荒木は、スパッツおっさんがきちんとホテルの制服を着たような見た目です。
頻繁に女性のような喋り方や仕草をします。
⑴
新人の松浦が辻本の役職について尋ねる。
松「支配人兼オーナーってどういうことなんですか?」
辻「それには、いろいろあってな…」
和久が松浦に対し、
和「…オーナーやった僕の親父が2年前に出て行ったんや」
和「…」
ア「女と駆け落ちしたの
辻「お前が言うな!言い難い話やのに」
和「支配人、いいんです」
和「金目当てやと、反対したんやけどね」
和「まだ未熟やったから、辻本さんにオーナー代理をお願いしたんや」
荒木が松浦に対して、
ア「そういうこと
ア「だから、中国人観光客は薬局が好きなのね」
辻「なんの話や!今の話と、全く、関係ない!」
⑵
奥から、白のワンピースを着た幸恵が現れる。
荒木は幸恵を見て、
ア「幸恵ちゃんの服、可愛い!
辻「ちゃんと、買ってるから!」
辻「荒木、忘れたんか?今日、幸恵ちゃんの婚約者が来ること」
幸恵は、婚約者の雅斗と雅斗の母とホテルで会う予定になっていた。
⑶
荒木が松浦に説明する。
ア「雅斗君は、末成物産の社長の息子なの
ア「めちゃめちゃ大きい会社なの」
松「えー、どれくらい大きいか知ってるー?」
ア「知らなーい」
ア「雅斗君と結婚したら、何でも買えるね」
ア「社長夫人よ」
幸「そんなのじゃないから。荒木さんたら、もう」
幸恵が軽く突くと、荒木がテーブル付近に派手に倒れ込む。
激怒する、荒木。
ア「ここ(テーブル)の角に当たったら、死ぬよっ!!
ア「死んだら、後悔する!」
辻「死んだら、後悔も何もないわ!(苦笑)」
ア「幸恵ちゃんが後悔する!」
幸「ごめんなさい」
辻「まあまあ。荒木の気持ちは分かったら、一回落ち着こう」