きっと大丈夫はなぜ流行るのか
12月6日水曜日
入院生活2ヶ月目
この度1つ病名がわかりました。
【左室緻密化障害】
1万人に1人と言われる珍しい病気のようです。
今日は主治医の先生に呼ばれ母と一緒にお話を聞いてきました。
先日撮ったMRIで判明したようで、
主治医は「予想外だった」と言いました。
どうやらあまり症例が無いらしい。
この病気簡単に言えば、
心臓の筋肉がスポンジ状になってしまっている状態。
本来心筋は、お母さんのお腹の中から生まれた後発育と共にこのスポンジ状からしっかりしたキメ細かい心筋に変わります。
でもその心筋がしっかり育たず、
スポンジのように隙間が多くなっている状態を緻密化障害というそうです。
生まれつき病気があったのかぁ。
健康だけが取り柄で
健康診断でもひっかからなかったのに。
そう思うとなんだかしっくりこないです。
ただ私の場合は軽度だったようで、
幼少期に発病はせず今まで特に問題なく生活してこられました。
今回たまたまこの左室緻密化障害と何らかのウイルスで起きた心筋炎が合併し、こんな大事になってしまったそう。
この緻密化障害は、乳児期から症状が出るとかなり重度な心不全状態で移植が必要になる場合があるようです。
ただ特に症状に出ずに成人になってから会社の健康診断等で思わず発見される人もいれば、
生涯これといって発病せずそのまま気付かずに生活を続ける人もいると先生は仰ってました。
多分私も心筋炎が無ければ後者側の人生だったんだと思います。
出来れば私も何事も無く、この病気の事を知らずに生きていたかったなぁなんて今更禁句ですね。
聞いた事もない未知の病気にただポカーンとするしかなく、今も何だかピンときていません。
今後その左室緻密化障害については
退院後外来で様子を見ていくとのことでした。
先生は「それよりも今心配すべき事は…不整脈と逆流ですね」と続けました。
やはり以前から言われている不整脈と逆流が今後の治療の中心になるみたいです。
そして最後に先生から嬉しいお知らせをいただ
ました。
ました。
なんと!
年内退院できそうです!!!
アーチストを現在5ミリまで増やせているので、そろそろ退院の目処がたってきたらしい。
確かに不整脈がちょろちょろ出ているが急死に繋がるような不整脈ではないのと、
EF(心臓が収縮する動きを数値化したもの)がもう少し良くなればICD(植込型除細動器)の対象外になるということ。
入院中にICDを入れる話もあったが、そう直ぐに決めることではないだろうと。
また弁の逆流についても、もっとアーチストの量を増やし半年〜1年かけて外来で状況を見ていくようになるとの事でした。
「ただ退院の事や今後の詳しい事は来週のカンファレンスで決定するから、また決まったら伝えるね」と、今回の主治医の説明は終了です。
退院後の外来では教授が直々に診てくださるようです。
「心不全専門の先生だし、尚且つ日本国内の中でも五本の指に入るくらいの凄い教授だからね、VIP待遇だよましろちゃん!」
と先生に笑顔で言われました。
そこまでしていただいて本当にありがたいです。
いよいよ退院間近!
退院後も教授の特別外来で安心!
でも主治医の先生が主治医でなくなってしまうのは結構寂しい!
今後、その緻密化障害がどういった影響を出してくるかわかりませんが、きっと大丈夫。
一度失いかけた命がここまで来られたんだもの。
時間がかかっても、また当たり前に笑って生きていける。
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お母さんが何の気なしにノブちゃんから転勤の話を引き出した
ノブちゃんが転勤はなきにしもあらずだと言った
海外赴任も…
ノブちゃんの家への帰り道、私は不安で仕方なくなり、無言でノブちゃんの手を強く握りしめてた
私のおかしな様子に気付いたノブちゃんは家に着くなり言った
ノブ「転勤の話?」
私「…うん」
ノブ「わからない話だよ、あるかもしれないけどないかもしれないし」
よく考えればその通りだ。ノブちゃんの職業を知っておきながら、なぜ今まで転勤の心配を私はしなかったんだろう
私「もしあるとしたら、海外なの?」
ノブ「うーん、その可能性の方が高いかもしれない」
もう、やだ…
なんでこうなるの…
私は黙り込むしかなかった
ノブ「さくらちゃん、大丈夫だよ、そんな、あるとも限らないんだし」
私「なんとなくの予想だけど、転勤てさ、いきなり言われない?証券のことは詳しくないけど、うちのお父さんは銀行で、2週間前とかに決まったりしてたよ。お父さんは、私たちが産まれてからは単身赴任してたけど」
ノブ「2週間前ってことはないかな、さすがに。まあでも、1ヶ月、2ヶ月前にはふわっと決まるかな。でも逆に、臭わせといて、やっぱり無しとかにもなるし、本当にわからないんだよね」
私「じゃあさ、いきなり明日、1ヶ月後に海外転勤になったわーとかも、あるってことでしょ?」
ノブ「うーん、それはよっぽどのことがないとないかなぁ、一応、どこかの枠に次のサイクルで自分が行くだろうな、とかの予想はたってくるから、来月とかにそのタイミングがくるとは思えないから」
私「じゃあ、あり得る範囲で、いつ転勤があるかもしれないの?」
ノブ「うーーん、1年後のこととかはわからないなあ。ハッキリないとも言えないけど、本当に、あるかもしれないしないかもしれないとしか言えないなぁ」
私「そうなんだ…」
また、急な別れを突き付けられるのかな。先輩の時も、太一くんの時もそうだった
私は安心して誰かと付き合うことができない運命なんだろうか
悲しくなってきて、涙が出そうになった
ノブ「さくらちゃん、大丈夫だよ、そうなったらその時考えればいいんだからさ、何もないうちに悲しまなくても…」
その通りだけど…
なんかもう、何も考えずに安心して過ごせる日々は終わってしまった気がする…
そして、ノブちゃんはどうするつもりなんだろう
その時考えるって言ったって、今の時点で、もしそうなったら私とのことはどうするつもりでいるんだろう
怖くて聞けなかった
でも
自分の意志ははっきりさせておきたかった
私はもう、太一くんの時みたいに自分から身を引くことはしたくなかった
私「私はね、ノブちゃんと別れたくないよ」
ノブ「俺だってもちろんそうだよ」
私「もし海外赴任になっても、私は別れないから」
ノブ「俺だって…連れて行きたいくらいだよ」
私はその言葉で一気に涙が溢れた
ノブちゃんは私をきつく抱きしめた
学生の私は付いていけない。でも、連れて行きたいって言ってくれたことがすごく嬉しかった
私もいっぱいいっぱいノブちゃんを抱きしめた
私「ノブちゃん、エッチしよ」
まだ暗くもなってない時間帯なのに、こんなことを言ってみた
ノブ「ほんと!?この前といい今日といい、さくらちゃんからのお誘い大歓迎だよ!」
この前は、勘違いなんだけどな…
でも、嬉しそうなノブちゃんが可愛かった
私「でも先にシャワーしたいな」
ノブ「あ、そうだ!お風呂でしよう!」
ひらめいたようにノブちゃんはお風呂場にお湯をはりにいった
お風呂が溜まるまでリビングで服を着たままイチャイチャした
ノブちゃんと触れ合ってる時間が大好きだった
お風呂が溜まったので2人でまずはシャワーを浴びた
シャワージェルを手にとってお互いの体を洗う
ノブちゃんは執拗に私の胸とお尻をイヤラしく触ってくる
私「ノブちゃん、感じちゃうよ…」
ノブ「洗ってるだけだよ」
ノブちゃんは意地悪にそう言って、私をたくさん愛撫した
私を立ったまま壁に手をつかせて後ろから押し付けてくる
あ…そういえばお風呂場にゴム持ってきてない…
そう思った時ノブちゃんが後ろから耳元で
「このまましてもいい?」
と言ってきた
私は怖がりで慎重な性格だから、
まで誰とも一度も避妊しないでエッチしたことはなかった
まで誰とも一度も避妊しないでエッチしたことはなかった
だから、え!?って一瞬焦ったけど、さっきノブちゃんが、連れて行きたいくらいだよって言ってくれたのを思い出して、万が一があってもいいって、思ってるのかな…って思って、受け入れた
初めてのことで私もノブちゃんもいつもより興奮する
お風呂場にお互いの声と息が響き渡る
「さくらちゃん…好きだよ…」
その言葉で私はイッてしまった
私がイッたらすぐノブちゃんも、果てた
ちゃんと、外で出してくれたんだ…よかった…
エッチが終わってお風呂に2人で入る
私「うちのお母さん、ミーハーでしょ」
ノブ「明るくていいお母さんだね」
私「ノブちゃんのことすごく気に入ったと思う」
ノブ「そうなら嬉しいな」
私「ノブちゃん、どうして今日はゴムしなかったの?」
ノブ「ごめんね…なんか、さくらちゃんのことが欲しくなっちゃって、止められなかった」
危険な日ではなかったし、外に出してくれたから、きっと大丈夫だと思うけど…
万が一のことがあったらどうするの?って、さすがに聞けなかった
でもきっとノブちゃんなら無責任なことは言わないだろう
そして私たちは、転勤になったらどうしよう、ではなくて、転勤になっても大丈夫、と言い合うことに決めて、私の不安は和らいだ