よみ さよなら夢の超特急
「よみ」が日本をダメにする
夜中といっても そんなに すごく遅い時間ではありません
でも 朝早いトーサンは すでに 眠っていました
母から携帯に電話がありました
でると・・・
「船越英一郎の奥さんはだれ!?」
というので 「えーーっと 松居一代・・・」
と答えると 「そーよね そうでしょ」 と 電話がきれました
その後 メールがきて
「『Qさま』に 中畑さんがでていて
お父さんが 中畑さんのことを 船越英一郎の奥さんだと言うから
違うって 言っていたところ」
と 書いてあるので
「中畑さんって だれ」
って 今度は私の頭が 「?」マーク
中畑って 元野球選手(監督)以外にしらんがな
すると 母から電話があり
「しらんの? ほら 息子が悪いことしたーー」
というので ネットで Qさまの出演者をしらべ
「中畑じゃなくて 高畑でしょうがーー」
「ああ そうそう それそれ
高畑さんが テレビにでたら お父さんが
『わしゃ この人が大嫌いだ 船越英一郎との離婚騒ぎの時
すごく感じわるかった』 と言うので
『この人は違うよ』と言っても 頑として きかない
『しほみに きいてみるよ』と言っても
『おお きいてみろ』と言うから 訊いて
『違うって』って言っても
『そんなことはない』って きかないの
大声だして わーわーわーわー 騒いで 自分の部屋にひっこんだわ
ぼけよるんかしら」
「その可能性もあると思うよ」
「でもね 脳ドックの結果も 異常なしだったし
認知症テストだって 大丈夫だったのよ」
「検査が大丈夫だったからって 大丈夫とは限らないわよ
それにね ボケているかも って 思ったのなら
『ボケてる』って 言葉は使ったらいけないし
加齢で 頑固になっているなら
両方が頑固になったら 収拾がつかなくなるから
さらりと 流しなさい
明日の朝は もう この話題にふれないように」
「ふれるわよ
自分がまちがっているって 認めるまで 言い続けるし
それで認めないなら 口をきかない
何週間だって 口をきかない」
と 言います
母は 昔から 一旦怒ったら そのまま 何週間でも 怒り続ける根気と
持久力があります(笑)
なので 私は家族に対して 長く怒り続けない性格になろうと 思っていました
そういう性格になるもならないも
記憶力が悪いので 怒っていたことを忘れますけど・・・・
「おとうさんったら だらしないの
口のまわりに 食べ物がついていても 気付かないときがあるし
こぼす量も多いの
腹がたって 腹がたって
口についていてもわからないなんて 馬鹿じゃないの
こぼすのも いい大人が おかしいじゃないの」
「年をとったら 感覚がにぶくなって 気付かないときもあるの
そういうときは だまって ティッシュをさしだしてもいいし
なんなら そのまま 放っておけばいいじゃない」
「いやよ
きちんと しつけなくっちゃ」
「三男なんかね どんなにしつけようと 思っても
食事のあとは テーブルも床もぐちゃぐちゃ
手も顔もぐちゃぐちゃよ」
「あれは 病気みたいなもんだから しかたない」
「同じよ
加齢も認知症も同じ
しかたないのよ」
「おとうさんは若い時からそうだった」
「なおさら 今から しつけられるものじゃないでしょ
人はかえられないけど
自分はかえられる
気にしなけりゃいいのよ」
「気になるわよ
パジャマじゃない服で 寝た時もあるし
そのまま 出かけたりしたのよ
信じられないでしょ
馬鹿じゃないの ボケよるんの って 言ったの」
「だーかーら
加齢にしても 認知症にしても これから 進んでいくものなのよ
ボケにボケ言うたら ボケが進みます
バカにバカ言うたら バカが重くなります
自分の首をしめたくなかったら
そういうことは言わないこと
優しくしろとまでは言わないけど 『流す』ことを覚えなさい
電話で こんなに悪口を言ってもいいの?
聞こえるんじゃないの?」
「もう自分の部屋に行ったから そろそろ寝ているわよ
すぐ寝るんだから 腹が立つ
8時とか 9時に眠るんよ」
「いや うちも ○○さん(トーサン)そうですけど」
「それは 立派にお仕事されているから・・・
うちなんて 働いているわけじゃなし 暇人のくせに なぜ 早く寝ないといけないの」
「起きててほしいわけ?
私は眠ってほしいよ
テレビを好きにあれこれ かえられるし
パソコンうっているときに 話しかけられたらいやだし
一人で 静かに作業したいの」
「私もそうよ」
「じゃあ なぜ怒るの」
「だって 大の大人が 8時に眠るなんて 常識はずれも
いいところじゃない」
「だから それはいいの
価値観も常識も 一人ずつ違うんだから それぞれ好きなようにしたらいいのよ
自分に迷惑がかかってないからいいじゃない」
母は 自分がおいしいものは みんなもおいしいと 思うようなところがありました
たとえば 私は トーストはカリカリがいいので
食べる一口ごとに バターをぬりたてを食べたいのに
母は カリカリという歯ごたえがきらいで
バターがしみこんだのがおいしいんだから しっとりするまで 食べたらだめ
と 家族にもそれをすすめます
ふりかけも ふったばかりの かりかりが いいのに
母は しっとりするまで 待てといいます
父もあれこれ ややこしい人ですが
母も負けずに ややこしい
「それにね そのまえ 湯をわかしていたら ふきこぼれはじめて
私は手がよごれていて おとうさんに とめて っていったら
とめかたを しらなかったのよ
しらないのか あわてたら わからなくなったのか しらないけど・・・
あとで おしえて 訓練
たのよ」
「それもいいけど 書いておいてあげなさい」
「いやよ
子どもじゃあるまいし」
「うちは○○さん ひきだしをあけたらしめないので
『あけたらしめる』って ひきだしのなかに 書いているのよ」
「えええええーーー」
「相手がわからないことは わかる形にしてあげないと
理解できないってことは 教え方が悪いのよ」
障害児者への支援の基本です(笑)
父は 弟のところへ電話して
「おかあさんが何か言ってきても それはちがうからな
わしは ぼけてない
毎日毎日ぼけてる っていわれて
これ以上言われたら わしにも 考えがある」
と 言ったこともあるようで
そのことを
「おとうさんには 言わないこと」と よく釘をさして
母に 言いました
それでも 反省はないような・・・
父のは 認知症のきざしなのかどうか
わかりません
でも どっちみち 認知症になる人は多いのです
義父が認知症になったとき
義母も同じだったなあ
「流す」ことができない
精神科の先生が
「家族が多いと できることも
1対1だと 難しいんですよね」
と 言われていました
高齢の人もわかりやすい 大きな文字で わかりやすく書いてある認知症の本を
わたしても
「おとうさんったら 全然読んでくれないの」
「いや これは おとうさんが読むためではなく
おかあさんに よみなさいって 言ったでしょ?」
「でも 認知症はおとうさんなのよ
おとうさんが読むべき」
と いいはり
義父に いちいち 「ぼけとるん」と 言ってました
義母も 母も
義父や 父の しっかりしていた時代があるから
認知症や 加齢が うけいれられないんでしょうね
私なんて
子どもはみんな ボケ
トーサンもわかいときから ボケ
うけいれるもなにも 日常じゃい
「流せ」
「自分を変えろ」
「相手にわかるように」
弱者に対する支援って
その 困り感の種類がちがっても
同じようなものだなあ
と 感じる今日この頃でありました
母のストレス解消に
また 寿司屋でも つれていくかなあ
今のところは 父に母が勝手に怒っている感じで
父が迷惑行為をしているわけじゃないからいいけど
先がこわいなあ
おまけ
利用者さんが
「この財布 黄色でいいでしょ
しってる? 黄色って 金運アップなのよ
20年前に 千円で買ったの
元値は高かったと思うのよ
でも そろそろぼろだから 新しいのさがしてきて」
「千円でですか?」
「もうすこし高くていいの
春財布っていうでしょ
これから いい財布が ばんばん店先にでているよね」
いや・・・・ 春といっても 初春のことよね
正月くらいに 財布は ワゴンセールがあるけど・・・・・
もーー いま ショッピングセンターに行きたくないのーー
食品売り場以外へいきたくないのーーー
セールしているし 衝動買いしたら どうすんのーー
結局 いい財布はなくて
とりあえず 写真をとってかえり えらんでもらってから
買いに行くことにしました
(ちなみに いいのがなかったら どうしましょ って訊いたら
遠い店のなまえをいい
あそこなら やすいのが ばんばんあるというから
のぞいたら 蛇皮みたいなのが 1万円するのばっかりでした)
で
もーー やっぱりつい 買い物しちゃったじゃない
その スタジオクリップの紙袋がかわいいーー
コメント返信
あゆみりんさん
あたたかな言葉ありがとうございます 「ささき」ってうつのが面倒に ふきだしたわ
同じような文字がならんでいて 手書きのときは便利よー
たからくじ あたったらうれしーー 買ってないけどーー
あゆみりんさんは お母様のために頑張ってきたんだなあ
お母様うれしいだろうな 一人になりたくない気持ちわかるーー
私も 親とはちがう に なりたかったのかもしれないなあ ほんと ありがとー
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